Johnny Young

そして俺がマックスウェル・ストリートの顔だ、の巻


マンドリンという楽器には不思議な魅力がある。
ギターなどに比べると、決して豊かな表現力があるとは言えないが、しかし掻きむしるようにコードを弾いたときの疾走感と、哀愁溢れる音色が共存する、何とも不思議な楽器である。

中世ヨーロッパ全域で民衆楽器として親しまれていたリュートと言う楽器がある。そのリュートが、マンドリンの 起源であるとともに、ギターの祖ともいわれている。そのリュートの一種として、15世紀の初めに、マンドラと言う楽器が生まれた。
マンドリンは、1620年にイタリアのヴェネチアのパロッキが創作したと言われている。その名称マンドリノは、「小型のマンドラ」という意味で、マンドラよりも高い音が出せるところに特徴があった。18世紀後半頃までには、ナポリ風、ローマ風、フィレンツェ風などの単弦4本、 または複弦4対(現代のものと同じ)のものや、ミラノ風のように単弦6本 のものなども生まれたという。
1850年頃、ナポリで、パスクワーレ・ヴィナッツィアが、鋼鉄弦使用のマンドリンを制作した。これが現代のマンドリンの直接の祖であると言われている。

そのマンドリンは、南ヨーロッパや東ヨーロッパの移民によって北アメリカ大陸へもたらされた。最初のアメリカ繁栄の時期とあいまって、エキゾチックな面を持ちあわせながら独自のアメリカ文化の主流の中に、徐々に根を下ろしていったのだった。
そして1880年代の爆発的なイタリア人移民の増加によって、イタリアン・スタイルのボール・バック(背板が丸い形状のマンドリン)が新大陸全土を席巻した。
1890年代までは、アメリカで使われるマンドリンはイタリアやドイツから輸入されていたが、その後、ジョージ・ウォッシュバーンやギブソン・マンドリン&ギターコーポレーション(現在のギブソン社)がマンドリン製作を始め、その後、マーティン社もボール・バックマンドリンを発売するようになる。

そして、1890年の終わり頃、マンドリンに革命が起きることになる。背中の平らなフラット・バックのマンドリンが「発明」されたのであった。これにより、立ってでも容易に演奏できる様になり、これがマンドリンの可能性を更に広めていったのであった。
つまり、ダンス・パーティーや街角で演奏していた、ミンストレル・ショウ(バラエティ・ショウ)、メディシン・ショウ(薬売りのための人集め)、ストリング・バンドなどがこぞってこの楽器を使い始めたのである。その証拠に、この頃主要マンドリンメーカーであったリオン&ヒーリー社では月産10000台を優に超える売り上げがあり、シアーズ・ローバックやモンゴメリー・ワーズのカタログからは、南部へのマンドリンの売り上げが急増しているというデータが読み取れる。

残念ながらマンドリンが大活躍をしていたと思われるこの時代の録音は残されていない。しかしながら黒人音楽の録音が始まった1920年代に入っても、少数のマンドリン奏者が活躍をしており、数少ない録音の中から当時の様子を垣間見ることが出来る。
そんな数少ないマンドリン奏者の中でも、質・量ともに他を抜きん出ていたのが、チャーリー・マッコイである。ジャクソン・スタイルの創始者であるトミー・ジョンソンのバックでの演奏(マンドリンではなくギター)から、1930年代のシカゴで大人気を博したスモール・コンボであるハーレム・ハムファッツでの活躍まで、時代に適応し実にカラフルなマンドリンの演奏を聴かせてくれる。

この様に、数々のデータと残された少数のレコードから、マンドリンが白人黒人問わず人気を博していたことが読みとれるが、ちょうど同じ頃に「発明」され、形作られていったブルースという音楽形式の中では主役の座につくことはなかった。ブルース以前のストリング・バンド等では大活躍していたバンジョーがあまり使われることがなかったと同様に、表現力の点でギターに一歩も二歩も及ばなかったのが原因であろう。
そんな「忘れ去られた」マンドリンを戦後ブルースに継承させた二人のブルース・マンがいる。一人は戦前のメンフィスでスリーピー・ジョン・エスティスらと「ブラウンズヴィル一派」を作っていたジェイムス・ヤンク・レイチェルであり、もう一人は、非常に個性的な奏法を用い戦後エレクトリック・ブルースにマンドリンを見事に融合させ、いつまでも私たちの記憶に残る素晴らしい演奏を残した男、ジョニー・ヤングである。


ジョニー・ヤングは1918年1月1日にミシシッピー州ヴィックスバーグに産まれた。12歳の時にはマディ・ウォーターズ誕生の地としても有名なローリング・フォークへと引っ越している。ここで叔父のアンソニー・ウイリアムズから影響を受けつつ、ギター/マンドリンを独習していたという。母親も優れたミュージシャンであり、彼にハーモニカを教えたらしいが、ミュージシャンとしては恵まれた環境にあったといえるだろう。
この時代に彼に決定的な影響を与えたのは、ウォルター・ヴィンスンとチャットマン一家を中心としたストリング・バンド、ミシッシッピー・シークスである(チャットマン一家のバンドの歴史は、19世紀初頭にまで遡る)。特にヤングのボーカル・スタイルにはウォルター・ヴィンスンの影響が色濃く出ており、時にマンドリンも弾いたと言われるヴィンスンは、彼のアイドルであったに違いない。
また、チャットマン一家のエドガーは、(レコーディングは残ってないが)マンドリン・プレイヤーとして活躍しており、ヤング自身も憧れていたというが、何といっても彼にマンドリンを弾かせるきっかけを作ったのは、チャーリー・マッコイであろう。彼自身もヴィックスバーグ時代にチャーリーの演奏を見ていると発言をしており、ミシシッピー・シークスとの関係も深いチャーリーのプレイは、ヤング少年に多大な影響を与えたことであろう。Charlie McCoy's CD Guide

その後のヤングは、炭坑などでの重労働やプロ・ボクサーを目指していたとも言われているが、黒人差別が根強かったこの時代には(今でもそうか?)一山当てるにはスポーツか音楽で有名になるしかなく、特別珍しいことではない。
そんな彼がシカゴに出てきたのは1940年頃のことだという。
既にプロフェッショナルとしてのギター/マンドリンの腕前を備えていた彼は、さっそくジョン・リー"サニー・ボーイ"ウイリアムスンに雇われクラブでの演奏を始めた。その傍らマックスウェル・ストリートでの日銭稼ぎの仕事も始めていた。そこではジョン・ブリム、スヌーキー・プライヤー、ビッグ・ウォルター・ホートン、フロイドとムーディー・ジョーンズ、ジョン・リー・グランダースンらと演奏を繰り広げていたというが、もしタイム・マシーンなるものが現実の物となったならば、真っ先にこの時代のマックスウェル・ストリートに飛んでいきたいと考えるのは私だけではないはずだ。まさにこの時代に、戦後シカゴ・ブルースへと繋がるマグマが今にも噴火しようとしていたのだ!!

そんな熱気溢れ濃厚な空気が流れていたマックスウェル・ストリートの音楽が、奇跡的にも(ほんの一部だが)記録されていた。それが有名なオラ・ネール・レーベルである。
マックスウェル・ストリートの片隅で、小さなラジオ店兼楽器店を営んでいたバーナード・エイブラハムは、ストリート・ミュージシャンに群がる群衆を見て「これをレコード化したら商売になるかも」という動機からオラ・ネール・レーベルを興した。結果的にはSP2枚の発売のみに留まり、成功からはほど遠かったが、後世に残した功績は計り知れないほど大きい。その発売された2枚のSPとは、オッサム・ブラウン & リトル・ウォルターの"Just Keep Loving Her/Ora Nelle Blues"とジョニー・ヤング & ジョニー・ウイリアムスの"Worried man blues/Money taking woman"である。いとこ同士であったヤングとウイリアムスは、以前からクラブやマックスウェル・ストリートで演奏をしており、クラブではリトル・ウォルターを交えたトリオで毎晩演奏をしていたという。
数多いマックスウェルのミュージシャンの中から、コンビネーション抜群の彼らを選んだバーナードの期待に応えるかのように、ここでの彼らの演奏は完璧だ。重量感溢れるウイリアムスのギターにヤングのマンドリンが絡みつきズンズン突き進むドライブ感を産み出している。ヤングのマンドリンプレーは、この時すでに完成の域に達していたが、彼の個性的なスタイルの秘密はBlues Mandolinで詳しく解説されている。ぜひ参考にしていただきたい。
これらの録音は幾度かのリイシューを経て、現在では「シカゴブルースの誕生 1947/Chicago Boogie 1947」(P-VINE PCD-1888)としてCD化されている。 タイトル通りシカゴブルース誕生前夜の熱気を丸ごとパッケージした、まさに名盤である。

「シカゴブルースの誕生 1947/Chicago Boogie 1947」
(P-VINE PCD-1888)

彼らの次のレコーディングは、翌48年のことであった。オラネールと同様、初期シカゴ・ブルースの重要レーベルとして語られるプラネットへの録音である。ここでは先のヤング/ウイリアムスコンビにスヌーキー・プライヤーのハープを加えたトリオで録音されている。
ギター・デュオ、あるいはドラムやベースといったリズム隊を導入したいわゆる「バンド形式」のブルースは戦前から存在していた。しかしブルーバード・サウンドに代表されるこれらのブルースは、より都会的な雰囲気を持ったものであり、ロバート・ジョンソンが確立したギター・ブギのパターンを発展させ、南部の泥臭いビートを強調した「新しい」ブルースが形成されていった過程は非常に興味深い。これが後にシカゴ・ブルースといわれるものに発展していったわけで、この過程が録音されていたことに感謝せねばならないであろう。もっとも、弱小レーベルゆえにこの様な「離れ業」が出来たのだとは思うが、お陰で50年以上たった今日でもこの様な貴重な録音を聴き、想像を膨らませることができるのだ。
プラネットへの録音の"My baby walked out/Let me ride your mule"は、「Snooky Pryor」(Paula PCD-11)で聴くことが出来たが、すでに廃盤との情報も入っている。この様な歴史的名盤は、いつまでも残して欲しいと願うのは私だけではないはずであろう。
なお、現在は英Indigoから発売されている「Chicago Blues Hard Times」 (Indigo IGOCD 2095)で聴くことが出来る。

「Snooky Pryor」
(Paula PCD-11)

さて、これだけ素晴らしいブルースを残したヤングだが、この後は全く録音の機会は訪れなかった。JOBに2曲を録音したとあるが、これも結局未発表のままになっている。私もバンド・マンの端くれとして、バンドを維持することの難しさを知ってはいるが、もう少し上手く立ち回っていれば、ほんの少しの成功を収めるのも夢ではなかったであろう。どういう経過があったのかは知る由もないが、相も変わらずマックスウェル・ストリートでの日銭稼ぎの生活を送り続けていたのであった。

そんな彼に三度目のチャンスが訪れたのは1962年のこと。実に14年ぶりの録音であった。それが1966年まで続いたテスタメントへの作品群だ。
もともとプロデューサーのピート・ウェルディングは、マックスウェル・ストリートにたむろするミュージシャンに焦点を当てていたので、ヤングがその網に掛からないわけがない。ディスコグラフィーによると5年間で実に54曲もの録音を残しているが、まだまだ未発表のものもあるに違いない。
現在CD化されているのは、「Johnny Young And His Friends」(P-VINE PCD-5564)「CAN'T KEEP FROM CRYING/Topical Blues on the Death of John F.Kennedy」(P-VINE PCD-5587)「Modern Chicago Blues」(P-VINE PCD-5566)「Mandolin Blues」(TESTAMENT TCD-6004)「Down Home Harp」(P-VINE PCD 5575)「The Chicago String Band」(P-VINE PCD 5580)の6枚である。
ここでのヤングは、そのマンドリン・プレーの素晴らしさもさることながら、ボーカルに深みが増し素晴らしいブルースを聴かせてくれる。また、決して派手ではないが手堅いギター・プレーにも好感が持てる。彼をサポートするミュージシャンもロバート・ナイト・ホーク、オーティス・スパン、ジミー・ウォーカー、リトル・ウォルター、ウォルター・ホートンなど錚々たる顔ぶれで、これらの「気のあった」ミュージシャンとの絡み具合も聴き物となっている。
また、これ以外にもナイト・ホークやオーティス・スパンらのバックでサポートしている録音も多数残されており、ロックンロールの席巻でシーンの隅に追いやられていたと思われていたブルースが、図太く生き残っていたことを証明するテスタメントの作品群は必聴盤と言い切ってしまおう。

「Johnny Young And His Friends」
(P-VINE PCD-5564)

1964年にヤングは、重要な3回のレコーディング・セッションを行っている。
一つはウォルター・ホートン、ヘンリー・グレイらをバックに従えた「Blues Southside Chicago」 (Decca 4784)へのセッションである。アルバム自体は未CD化であるが、ジョニー関連の2曲は、「Back To Chicago」(DELTA DCD-1874)でCD化されている。バンド・スタイルでの録音の中ではベストの一つであろう。

「Back To Chicago」
(DELTA DCD-1874)

もう一つは、スウェーデン・ラジオ局のために録音されたセッションの記録であり、こちらもオーティス・スパンらをバックに好調振りを示している。
そして最後が、マックスウェル・ストリートでのライブ録音の2曲である。ここではマンドリンは弾かずにギターに専念しているが、それによってこの録音の価値が下がっているわけではない。なによりも慣れ親しんだ場所で活き活きと演奏し唄う彼の姿がストレートに記録されている。
前者は「I BluesKvarter Vol.1」(Jefferson SBACD 12653/4)、後者は「マックスウェル・ストリートの伝説-ライブ1964/And This Is Maxwell Street」(P-VINE PCD 5527/28)として発売されているが、奇しくもこの二つのCDは、昨年(1999年)に35年振りに日の目を見ている。ヤング以外にも貴重かつ素晴らしいブルースが凝縮されているアルバムなので、ぜひ一聴をお奨めする。

60年代以降のコレクターズ・レーベル(白人による白人ファン向けの録音)の網に掛かったヤングはこれ以降コンスタントに録音を続けていくことになる。
1965年にはスパンやジェームス・コットンらをバックに付けアーフーリーへのセッションを行う。アーフーリーへは、1967年にウォルター・ホートン、ジミー・ドーキンスらをバックに、LPもう一枚分の録音を行っており、この2枚は「Johnny Young and his Chicago Blues Band」(P-VINE PCD 2504)で2in1されている。いずれもカチッとしたシカゴ・バンド・スタイルとなっているが、この中でもヤングは、全く違和感がないどころか見事にとけ込んでいる。隠れ名盤として挙げるブルース・ファンも多く、彼の代表作といえばこのアルバムを指すことも多い。

「Johnny Young and his Chicago Blues Band」
(P-VINE PCD 2504)

1965年には、ブルース・リサーチャーのサミュエル・チャーターズのプロデュースによりヴァンガードへ録音を行い「Chicago Blues Today vol.3」(VANGUARD VMD 79218)として発売された。ウォルター・ホートンやなんとマディ・ウォーターズの初期のドラマーであるエルガ・エドモンズを起用し、アーフーリー盤と通じるシカゴ・バンド・サウンドでの演奏を行っている。全体の出来ではアーフーリー盤には一歩及ばずという感があるが、素晴らしいドライブ感でグイグイ前に突き進む"One more time"1曲のみでもこのアルバムの価値を高めている。

その後のヤングは、スピヴィ・レコーズにオーティス・スパンと共にセッションを持ち2曲を録音。翌1969年にはイギリスのブルー・ホライゾンにマディ・バンドと共にアルバム1枚分の録音を残した。これは「Fat Mandolin」(Blue Horizon 63852)として発売されたが、バンドの好サポートも手伝いなかなかのアルバムに仕上がっている。一時はブルー・ホライゾンのCD化も進んでいたが、このアルバムは手付かずのまま。なんとかCD化して欲しいアルバムの一つである。
ところが、この中の6曲のみが、前述の「Back To Chicago」(DELTA DCD-1874)でCD化されていた。原盤LPは、有ったとしてもかなりの高額で取り引きされているので、見つけたら「買い」だ。

「Fat Mandolin」
(Blue Horizon 63852)

1970年にはドキュメンタリー映画「Chicago Blues」に出演するも編集時にカットされてしまった。幸い音の方はレッド・ライトニンから発表されたが、現在は「19 track the film Chicago Blues」(P-VINE PCD 5332)として国内発売がされている。ヤングの方はレフティ・ディズのギターが少々耳障りでお世辞にもいい出来とは言えないが、全盛期のバディ・ガイの素晴らしいブルースが聴けるアルバムとして人気が高い。

この頃からヤングは、白人ピアニストのボブ・リーディーと共に定期的にクラブへの出演を行っていた。そのリーディー・バンドと録音したのが「Lake Michigan Ain't No River」(Rounder 2005)である。ここでヤングは3曲録音しているが、さすがにレギュラーのバンド。コンビネーションも良さも勿論だが、何といってもヤング自身が元気いっぱいだ。ヤングの他にジミー・ロジャース、キャリー・ベル、ジョン・リトルジョンらがゲストで参加しており、これまた早期のCD化が望まれるアルバムだ。

「Lake Michigan Ain't No River」
(Rounder 2005)

同時期にイギリスのブルース・オン・ブルースに「Johnny Young plays and sings the blues with his gut-bucket mandolin」(Blues On Blues 10005)と、ABC傘下のブルースウエイに「I Can't Keep My Foot From Jumping」(BluesWay BLS 6075)という2枚のアルバムを吹き込むが、前者は未聴、後者は多少ドタバタがあるがまあまあと言ったところであろうか。

以上が、ジョニー・ヤングの全記録である。
まだまだ行けると思われた彼だが、ブルースウエイ盤の録音を行った翌年の1974年にあっけなくこの世を去ってしまった。56歳という若さでの死であった。
ブルース発生前夜の花形楽器であったマンドリンを見事に戦後シカゴ・ブルースに溶け込ませたジョニー・ヤング。そのスタイルは決して本流になることはなかったが、その野太いボーカルと共にいつまでも私たちの記憶に刻み込まれることであろう。


Johnny Young Discography

& His Mandolin
V-1/mdn with Johnny Williams,v-2/g/speech-1. Chicago, 1947
1.Worried man blues-2 [Ora-Nelle 712] (A)(X)
2.Money taking woman(take 1)-1 [Ora-Nelle 712] (A)(X)
3.Money taking woman(take 2)-1 [Barrelhouse LP 04] (A)

Man Young
V/mdn with Snooky Pryor,hca; Johnny Williams,g. Chicago, 1948
4.My baby walked out [Planet 103/4,Old Swingmaster 19] (B)(X)
5.Let me ride your mule [Planet 103/4,Old Swingmaster 19] (B)(X)

No details. Chicago,
6.Blues and trouble [JOB unissued]
7.One more time [JOB unissued]

Johnny Young
V/g/mdn with Slim Willis,hca; Otis Spann,p; Robert Whitehead,d. Chicago, 1962/64
8.Mean old train [unissued]
9.My baby walked out in 1954 [Te LP 2203] (D)(Z)
10.You make me feel so good [Te LP 2203] (D)
11.You make me feel so good (alt tk) [Te LP 2226] (E)
12.Bad blood [Te LP 2203] (D)(Z)
13.Let me ride your mule [Te LP 2203] (D)(Z)
14.Prison bound [Te LP 2226] (E)(Z)
15.I got it [Te LP 2226] (E)(Z)
16.Humpty Dumpty [Te LP 2226] (E)(Z)

V/mdn with slim Willis,hca; Otis Spann,p.
17.I tried not to cry [Te LP 01] (C)
18.Tribute to J.F.K. [Te CD 5007] (C)

V/g with Jimmy Walker,p.
19.Pony blues [Sv(DK) LP 180] (F)
20.My home ain't here [Te LP 2226] (E)
21.Back to Chicago [Te LP 2203] (D)(Z)
22.Want my lovin' [Te CD 5003] (E)

V/mdn with John Wrencher,hca; John Lee Granderson,g.
23.Green door blues [Sv(DK) LP 181] (G)
24.Sugar Farm blues [Te LP 2226] (E)
25.Kid man blues [Te LP 2226] (E)
26.Blues for big time [Te CD 5003] (E)
27.Bumble bee [Te CD 5003] (E)
28.Instrumental [Te CD 5003] (E)
29.Highway 61 [Te CD 6004] (H)
30.Jumpin' on eight [Te CD 6004] (H)
31.Stealin' [Te CD 6004] (H)
32.Mandolin rock [Te CD 6004] (H)
33.I tried to get you off my mind [Te CD 6004] (H)

V/mdn with John Wrencher,hca; Robert Night Hawk,g.
34.Meet me in the bottom [Te LP 2226] (E)(Z)

V/mdn with Little Walter, hca; Jimmy Walker,p.
35.Money takin' woman [Te LP 2203] (D)(Z)
36.Tired of your smiling [Te LP 2203] (D)(Z)
37.Hear that whistle [Milestone LP 3002] (I)
38.I'm leaving baby [Te LP 2226] (E)(Z)
39.Forty four blues [Te LP 2226] (E)
40.Crawing kingsnake [Te CD 6004] (H)

V/g with Walter Horton,hca; Jimmy Walker,p.
41.All my money gone [Te LP 2226] (E)(Z)
42.Did you get that letter? [Te LP 2226] (E)
43.Blues and trouble [Te LP 2226] (E)
44.Whoop it up [Te LP 2226] (E)(Z)

V/g/mdn with Slim Willis,hca; Otis Spann,p; Robert Whitehead,d. Chicago, 19 May 1964
45.Why did you break my heart [Python LP 10] (J)
46.Better cut that out [Python LP 10] (J)
47.I believe you need a shot [Python LP 10] (K)
48.My baby walked out and left me [Jefferson CD 12653/4] (J)
49.Step by, baby [Python LP 10] (J)
50.Monkey faced woman [Jefferson CD 12653/4] (J)
51.Johnny's boogie [unissued]

Johnny Young & Little Walter
V/g with Little Walter,hca; Jimmy Walker,p. Chicago, 1964
52.Baby, You don't have to go [Te CD 6011] (L)
53.Bumble bee [Te CD 6004] (H)

V/g with Robert Night Hawk,g; Michael Bloomfield,g. Chicago, 1964
54.The sun is shining [P-VINE PCD 5527/28] (M)
55.All I want for my breakfast [P-VINE PCD 5527/28] (M)

V/g/mdn with Walter Horton,hca; Henry Gray,p; Mighty Joe Young,g; Willie Dixon,b; Clifton James,d. Chicago,
56.One more time [De LP 4784] (N)(Z)
57.Little girl [De LP 4784] (N)(Z)

& His Chicago Blues Band
V/mdn with Otis Spann,p. Chicago,22 Nov 1965
58.Keep your nose out of my business [Arh LP 1029] (O)
59.I'm doing all right [Arh LP 1029] (O)
60.Moaning and groaning [Arh LP 1029] (O)
61.Stealin' [Arh LP 1029] (O)

V/g with James Cotton,hca; Otis Spann,p; Jimmy Lee Morris,b; S.P. Leary,d.
62Wild wild woman [Arh LP 1029,515] (O)
63.I'm having a ball [Arh LP 1029] (O)
64.My trainfare out of town [Arh LP 1029] (O)
65.Keep on drinking [Arh LP 1029] (O)
66.Hot dog [Arh LP 1029] (O)
67.Come early in the morning [Arh LP 1029] (O)
68.Cross-cut saw [Arh LP 1029] (0)
69.Slam hammer [Arh LP 1029,515] (O)

Johnny Young's Southside Blues Band
V/g/mdn with Walter Horton,hca; Hayes Ware,b; Elgin Edmonds,d. Chicago, Dec 1965
70.One more time [Vng LP 9218] (P)
71.Kid man blues [Vng LP 9218] (P)
72.My black mare [Vng LP 9218] (P)
73.Stealin' back [Vng LP 9218] (P)
74.I got mine in time [Vng LP 9218] (P)
75.Tighten up on it [Vng LP 9218] (P)

Chicago String Band
V/g/mdn with John Wrencher,v/hca; John Lee Granderson,v/g; Carl Martin,v/vl. Chicago, 18 Jun 1966
76.The sun is sinking low [Te LP 2220] (Q)
77.Trouble on your hands [Te LP 2220] (Q)
78.Weeping & Moaning [Te LP 2220] (Q)
79.You know I do [Te LP 2220] (Q)
80.Hoodoo blues [Te LP 2220] (Q)
81.You got good business [Te LP 2220] (Q)
82.I got to find that woman [Te LP 2220] (Q)(Z)
83.Clean cut mama [Te LP 2220] (Q)
84.Railroad blues [Te LP 2220] (Q)
85.Don't sic your dog on me [Te LP 2220] (Q)
86.John Henry [Te LP 2220] (Q)
87.Memphis, Tenn., 1939 blues [Te LP 2220] (Q)
88.Take it easy baby [Te CD 5006] (Q)
89.Bye Bye Pete [Te CD 5006] (Q)
90.You know I love you [Te CD 6011] (L)

Johnny Young & Big Walter
V/g with Walter Horton,hca; Lafayette Leake,p; Jimmy Dawkins,g; Ernest Gatewood,b; Lester Dorsie,d. Chicago, 27 Nov 1967
91.Fumbling around [Arh LP 1037] (O)
92.Why did you break my heart [unissued]
93.North side [unissued]
94.Drinking straight whiskey [Arh LP 1037] (O)
95.Sleeping with the Devil [Arh LP 1037] (O)
96.Stockyard blues [Arh LP 1037] (O)
97.Walter's boogie [Arh LP 1037] (O)
98.On the road again [Arh LP 1037] (O)
99.Sometimes I cry [Arh LP 1037] (O)
100.Nobody knows Chicago [unissued]
101.Don't you lie to me [Arh LP 1037] (O)
102.Ring around [Arh CD 325] (O)
103.Strange girl [Arh LP 1037] (O)
104.Traveling man [unissued]
105.Rocks and gravel [unissued]
106.44 blues [unissued]

V/mdn with Otis Spann,p; S.P. Leary,d. New York City,
107.Let me ride your mule [Spivey LP 1013] (R)
108.Number 12 and 10 train [Spivey LP 1013] (R)

V/mdn with Paul Oscher,hca; Otis Spann,p; Sammy Lawhorn,g; S.P. Leary,d. Chicago, 6 Apr 1969
109.Moaning and groaning [BH LP-63852] (S)(Z)
110.Heard my doorbell ring [BH LP-63852] (S)(Z)
111.My trainfare home [BH LP-63852] (S)(Z)
112.Lula Mae [BH LP-63852] (S)(Z)
113.Jackson Bound [BH LP-63852] (S)(Z)
114.Walking slow [BH LP-63852] (S)(Z)
115.Deal the cards [BH LP-63852] (S)
116.Lend me your love [BH LP-63852](S)
117.Lorraine [BH LP-63852] (S)
118.Prison bound [BH LP-63852](S)
119.Little girl [BH LP-63852] (S)
120.Mean black snake [BH LP-63852] (S)
121.Go ahead on [unissued]
122.Stealin' away [unissued]
123.Johnny's mess around [unissued]

V/mdn with Lefty Dizz,g; unk b; d. Chicago, c.Apr 1970
124.Driving wheel [RL LP 0055] (T)
125.Walking groundhog [RL LP 0055] (T)

Bob Riedy Blues Band
V/mdn with Bob Riedy,p; Frank Capek,g; Chris Mason,sax; Jim Wydra,b; Sam Lay,d. Chicago, Late 1970s
126.Mandolin boogie [Rounder LP-2005] (U)
127.Why did you break my heart [Rounder LP-2005] (U)
128.Johnny's Jump [Rounder LP-2005] (U)

Mdn with W.D. Kent,b; Billy Davenport,d. Luney, 16 March 1972
128.Instrumental Boogie [L+R LS 42.018] (Y)

V/mdn/g(?) with Little Mack Simmons,hca; Bob Riedy,p; Louis Myers,g; Dave Myers, b; Fred Below,d. Chicago?, between 1971 and 1974
129.Trompin' at the ballroom [Blues On Blues 10005] (V)
130.Blues before sunrise [Blues On Blues 10005] (V)
131.Bad blood [Blues On Blues 10005] (V)
132.Little girl, little girl [Blues On Blues 10005] (V)
133.I'm goin', I'm goin' [Blues On Blues 10005] (V)
134.Mandolin boogie [Blues On Blues 10005] (V)
135.No. 12 is at the station [Blues On Blues 10005] (V)
136.Mary Lou [Blues On Blues 10005] (V)
137.My baby walked out [Blues On Blues 10005] (V)
138.Why did you break my heart [Blues On Blues 10005] (V)
139.Nobody's business [Blues On Blues 10005] (V)

V/mdn with Louis Myers,g; Richard Evans,b; Bill Warren,d. 1973
140.Stop breaking down [BluesWay LP 6075] (W)
141.I gotta find my baby [BluesWay LP 6075] (W)
142.Deal the cards [BluesWay LP 6075] (W)
143.Train fare out of town [BluesWay LP 6075] (W)
144.I know she's kinda slick [BluesWay LP 6075] (W)
145.Tried not to cry [BluesWay LP 6075] (W)
146.Keep on drinking [BluesWay LP 6075] (W)
147.Kid mama blues [BluesWay LP 6075] (W)
148.Lend me your love [BluesWay LP 6075] (W)
149.Sweet mama [BluesWay LP 6075] (W)
150.No.12 is at the station [BluesWay LP 6075] (W)

(A) Chicago Boogie 1947 (P-VINE PCD-1888)
(B) Snooky Pryor (Paula PCD-11)
(C) CAN'T KEEP FROM CRYING/Topical Blues on the Death of John F.Kennedy (P-VINE PCD-5587)
(D) Modern Chicago Blues (P-VINE PCD-5566)
(E) Johnny Young And His Friends (P-VINE PCD-5564)
(F) Blues Scene USA Vol.4/Mississippi Blues (TEICHIKU ULR-1815-R)【LP】
(G) Blues All Around My Bed (Storyville 181)【LP】
(H) Mandolin Blues (TESTAMENT TCD-6004)
(I) Ramblin' On My Mind (Milestone 3002)【LP】
(J) I BluesKvarter Vol.1 (Jefferson SBACD 12653/4)
(K) Southside Chicago (Python 10)【LP】
(L) Down Home Harp (P-VINE PCD 5575)
(M) And This Is Maxwell Street (P-VINE PCD 5527/28)
(N) Blues Southside Chicago (Decca 4784)【LP】
(O) Johnny Young and his Chicago Blues Band (P-VINE PCD 2504/ARHOOLIE 325)
(P) Chicago Blues Today vol.3 (VANGUARD VMD 79218)
(Q) The Chicago String Band (P-VINE PCD 5580)
(R) The Everlasting Blues vs. Otis Spann (SPIVEY 1013)【LP】
(S) Fat Mandolin (Blue Horizon 63852)【LP】
(T) 19 track the film Chicago Blues (P-VINE PCD 5332)
(U) Lake Michigan Ain't No River (Rounder 2005)【LP】
(V) Johnny Young plays and sings the blues with his gut-bucket mandolin (Blues On Blues 10005)【LP】
(W) I Can't Keep My Foot From Jumping (BluesWay BLS 6075)【LP】
(X) Chicago Blues Hard Times (Indigo IGOCD 2095)
(Y) American Folk Blues Festival '72 (L+R LS 42.018)【LP】
(Z) Back To Chicago (DELTA DCD-1874)

(2000年8月3日記)
(2000年8月23日改訂)
(2000年8月28日改訂)
(2001年10月4日改訂)


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