よく「ブルースは、辛いとか悲しいこと、つまりブルーな状態を吹き飛ばす為に歌われるもの」と言われる。確かに「存在自体がブルース」と形容されるライトニン・ホプキンスですら、歌われる内容はかなりヘヴィーでも、どこか淡々としたというか辛いということに対する「恨み」みたいなものをあまり感じない。唸りまくってドロドロとしたジョン・リー・フッカーもまた然りである。ディープという言葉は当てはまっても、鬱という言葉は当てはまらないのがブルースという音楽ではないだろうか。
そんなイメージを持ってブルースを聴いていたある日、エディ・テイラーのクレジットに惹かれて購入したLP (Masters Of
Modern Blues vol.3/Testament) から飛び出してきた曲を聴いて、まるで金縛りにあった様な状態になったことがある。その男のブルースは、鬱々という表現がピッタリであった。一緒に収録されているエディ・テイラーの溌剌とした演奏に比べ、まるで地獄の底に引きずり込まれる様な重々しいダーク・ボイスと曲調。以来このLPを聴くときは、エディの方ばかりを選んで聴くようになった。
後日、チェスのアンソロジー (Drop Down Mama) を買ったときにもこの男が収録されていた。それは先のLPにも増して重苦しい演奏であった。しかし「噛めば噛むほど味が出る」という言葉がある。彼のブルースは、私にとってまさにこの言葉がピッタリくるものであった。聴けば聴くほどその魅力に取り憑かれていく...。
その男の名はフロイド・ジョーンズ。今でも私の心を掴んで離さない、シカゴ・ブルース黎明期の重要人物である。
フロイド・ジョーンズは、1917年7月21日にアーカンソー州マリアナに生まれ、南部のプランテーションで育った。ピアノを弾いていた母親から音楽の楽しさを学び、少年時代には、チャーリー・パットンやスリーピー・ジョン・エスティス、ヤンク・レイチェル、ビッグ・ビル・ブルーンジー、メンフィス・ジャグ・バンド、ミシシッピー・シークスなどを見て育ったという。トラックの運転手をしている時に、当時23歳のハウリン・ウルフと出会い、以降二人はコンビを組んで南部諸州を旅回りすることになる。フロイド16歳のことであった。この時彼は、ウルフに最初のギターをもらったという。
当時プランテーションでは、1日働いて60セントにしかならなかったが、昼夜2回の演奏で17ドルになったという。この二人が街角で唸りあっていることを想像しただけでワクワクしてくると言うものだ。
金になったと同時に、この旅回りは彼にとって音楽的な成長を促すことになる。特にトミー・ジョンソンとの出会いは、彼に決定的な影響を与え、生涯を通してフロイドのブルースに彼の姿を垣間見ることが出来る。
1933年の10月には、ミシシッピー州ジャクソンでタレントスカウトのH.C.スピアーのオーディションを受け、2曲歌ったことになっている。この時のメンバーがまた凄い。ハープにサニーボーイ・ウイリアムスンII、ギターにジョー・ウィリー・ウィルキンス、そしてウォッシュボードにジェイムス
"ペック" カーティスだ。後にヘレナのラジオ・ステーションのKFFAから「キング・ビスケット・タイム」を流していた「あの」メンバーである。
Huston Stackhouse, Sonny Boy and Peck Curtis
結局、レコード・デビューには到らなかったが、その後も旅回りを続け、ロバート・ジョンソンやウォルター・ホートン、ビッグ・ジョー・ウイリアムス、ハニーボーイ・エドワーズなどと共演を続けていたという。特にウォルター・ホートンとは、南部のみならずシカゴなどの北部の都市まで遠征に行っていた。
そんなフロイドがシカゴに移住したのは、1945年のことであった。マックスウェル・ストリートの路上でリトル・ウォルターを始めとした多くのミュージシャンと演奏を行っていたが、程なく従兄弟であるムーディー・ジョーンズとスヌーキー・プライヤーとのトリオに落ち着くことになる。
ムーディー・ジョーンズは、1908年4月8日にアーカンソー州アールに生まれた。幼い頃から教会に通う敬虔な家庭で育てられるが、ブルースマンに憧れてイースト・セントルイス経由でシカゴに出てきたのが1939年のこと。ロバート・ナイト・ホークやジョニー・シャインズ、ジョン・ヘンリー・バービィらとマックスウェル・ストリートを中心にプレイを続けていたらしいが、ブルースにとらわれないスタイルでのバンドを組んでいたという。当時の写真がマイク・ロウ著の「Chicago
Breakdown」に載っているが(CD"Blues Is Killin' Me"のジャケット写真も同じもの)、これにはちょっと興奮させられる。
そんな彼らのファースト・レコーディングは1947年のこと。諸説あってORA NELLEに"Ora Nelle
Blues(That's all right)"を吹き込んだという話もあるが、Marvel/Old Swingmasterに吹き込んだ"Stockyard
blues/Keep what you got"が最初というのが定説になっている。歌っているのはフロイドだが、何故かスヌーキー&ムーディー名義。スヌーキーによれば、マディのアリストクラット録音よりも早かったといい、いずれにしろ戦後シカゴ・ブルースの幕開けを飾った録音のひとつであろう。
それにしても"Keep what you got"のビートの素晴らしさ!力量的に特筆することのないフロイドのギターを補完するムーディーのギター。マディやリトル・ウォルターにギターを教えたという話も伊達じゃない。
フロイドの歌も、まだこの頃はあまりダークなものではないが、歌詞の内容は時事ネタを盛り込んだハードなものだ。映画「Chicago
Blues」(P-VINE VIDEO PVH-02)の中で彼はこう語っている。
「ストックヤード・ブルース。いや、マジな話よ。あの頃の話でさ。市街電車が2セント上がったのも、肉屋が値上げしたのもさ。そうしたことをまとめてこの曲を作って道端で歌い出したんだけど、そうしたらあのビッグ・ビル・ブルーンジーが来て言うには、「やめた方がいいと思うよ。誰かにパクられちまう」。で、路上で歌うのはやめにしたんだ。それで、いつまでたっても泣かず飛ばず。地味に働いてたさ。すこしあとになってレコーディングにきた奴もいたけどすぐ消えちまった。うまくいかなかったんだ。」(同ビデオのライナーノートより)
このトリオでの録音は結局この2曲だけで終わってしまうが、フロイドの方は48年にサニーランド・スリム&ヒズ・サニーランド・ボーイズ名義で2曲を録音。これはサニーランド紹介でも書いた歴史的なセッションである。
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V.A.
Snooky Pryor
(Paula PCD-11) |
V.A.
Chicago Blues-Hard Times
(Indigo IGOCD-2095) |
少しのブランクがあって、51年と53年にJOB、51年と52年にChess、53年にはVJへと立て続けに録音を始める。この頃から彼のブルースは鬱々という世界に染まり始める。「オレのモーンを聴いてくれ。誰もいないこの世界をうろついているのさ」と歌う"Big
world"。「ウォー!こんな暗い道をオレ一人じゃ進めないぜ。こんな暗い道を...」と歌う"Dark
Road"と、文字通りダークでディープだ。後者はトミー・ジョンソンの名曲"Big Road Blues"を改作したものであるが、トミーのバージョンはどこか牧歌的な雰囲気が漂うが、フロイドのヴァージョンにはその微塵すら感じさせない。ファルセットを多用するところと、途中で出てくるジャクソン・スタイルの「つんのめる」様なリズム・チェンジにその影響を感じさせるに過ぎない。
この2曲は、そこそこのヒットをもたらし、同年のChess録音でも再録している。JOBではサニーランドのピアノが重要な役目を果たしているが、Chessではリトル・ウォルター(または、ジュニア・ウェルズ)のハープがその代わりを担っている。JOBの"Big
world"には、興ざめするトランペットが入っていたりして、まだシティ・ブルースの影を引きずっていたが、Chessの方は完璧な戦後シカゴ・スタイル。やっぱりシカゴ・ブルースにはハープだなあと実感させられる。
ちなみに、ここでのハープはジュニア・ウェルズでギターはリトル・ウォルターだと言う説もあるが、いかがなものだろう。確かにサニーボーイI世まるだしのハープはジュニアの様にも聴こえるし、ギターのえぐさはウォルターの様だ。しかし、"Playhouse"のハープ・ソロの頭で「プレイ・ザ・ブルー、ウォルター(?)」と言っているし、"Overseas"では「プレイ・ザ・ブルー・ジュニア(ジェニー?)」と言っている。前者ではギターがジミー・ロジャースの様にも聴こえ、曲によってメンバーを変えて録音しているのかも知れない。
翌52年に、再びChessに対して録音するが、こちらの方はハープにジュニア・ウェルズ、ギターにリトル・ウォルターで間違いないと思う。また、ドラムはアルバート・キングという説が有力だ。このセッションは、マディのセッションと続けて行われた。このセッションで生まれたマディの"Standing
Around Crying"のハープと"You can't live long"のハープがそっくりなのに気が付かれただろうか?完成度という意味ではマディとの方に軍配が上がるが、こちらも負けず劣らず素晴らしいプレイである。ブルースのプレイは音数やテクニックだけではない。まさに入魂の一吹きである。
素晴らしいといえば、53年のVJへのセッションも素晴らしいの一言。スヌーキーのハープはもちろん、サニーランドとエディ・テイラーの好サポートもあって極上のシカゴ・バンド・ブルースになっている。
同年には再びJOBにレコーディングするが、初っ端から「オレは女を奪われた。質屋に行ってナイフを買って、そいつと男を見つけたらぶっ殺してやるぜ」と歌う"I
lost a good woman"で始まる。しかし、珍しくアップテンポの"Skinny mama"という曲もあるし、"Dark
Road"に対する自らのアンサー・ソングである"On the road again"は、辛いなかでももう一度頑張ってみるという意味に取れるようにも思えるのは私の読み過ぎか。
このJOBでのセッションでは、久しぶりにムーディが参加するが、ベースでの参加なのでその素晴らしいギター・プレイを聴くことは出来ない。
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Floyd Jones
On The Road Again
(P-VINE SPECIAL PLP-9028) |
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V.A.
J.Shines, J. Brim & Floyd Jones-Original JOB Recs
(P-VINE PCD2176) |
V.A.
Drop Down Mama
(MCM/Chess CHC-93002) |
V.A.
Vee Jay, The Chicago Black Music
(P-VINE PCD-5271/4) |
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V.A.
Chicago Blues Down-Homers !
(P-VINE PCD-24089) |
V.A.
Blues Is Killin' Me
(Paula PCD-19) |
その、ムーディーの自己名義録音はたったの3曲5テイクしか残されていない。しかもこの3曲はJOBに対するオーディション用の録音だったので、発売されたレコードは1枚も無かったことになる。しかし、JOBのスタジオ・ミュージシャンとしてサニーランドなどのレコーディングに参加していたムーディーに、いまさらオーディションでもなかったろうに。しかも契約をしないままに終わるなんて。その後ムーディーは、聖職者への道へと進むが、この様な不条理な俗世間に愛想を尽かした為なのだろうか。
気を取り直して現存する5曲を聴いてみると、お蔵入りしたとは思えない素晴らしい出来映えだ。この録音は、スヌーキーのセッション("Fine
boogie"が生まれたセッション)に際して行われたものだが、いかにもオーディションらしく、テイクによって参加メンバーも違っている。私が気になるのは交互に参加している謎のギタリストである。このトレモロを効かせたモダンな雰囲気を持ったギターは、いったい誰が弾いているのであろうか。何とも興味をそそるギタリストである。
(その後の調べで、同日行われたジョニー・シャインズのレコーディングで、ムーディーがトレモロを効かせたギターを弾いていることを発見した。従ってこのモダンなギターはムーディー自身が弾いており、サイド・ギターが不明ということになる。もしかしてジョニー・シャインズ?)
また、サニーランドのピアノも彼らしくない演奏だが、ソロの前に「ヘイ!スリム!」と言っているので間違いはないのであろう。
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V.A.
シカゴ・ブルースの25年
(P-VINE PCD-2130/32) |
V.A.
Trouble In The Morning
(KC CD-03) |
V.A.
Chicago Piano
(Paula PCD-15) |
その後、前述したようにムーディーは聖職者の道へ、フロイドは泣かず飛ばずで地道に働いていた。とは言え、マックスウェル・ストリートでの街頭演奏は続けていたようだ。その為に、白人コレクターズ・レーベルが録音を始めた頃に再評価され、サミュエル・チャーターズによる
「Chicago Blues Today」(ジョニー・シャインズ・ブルース・バンドとビッグ・ウォルター・ホートンズ・ブルース・ハープ・バンドのベーシスト)とピート・ウェルディングによるTestamentへの録音が相次いで行われた。実に13年振りのレコーディングであった。しかし、そのブランクを感じさせない素晴らしい録音を残している。エディ・テイラー、ウォルター・ホートン、オーティス・スパン、フレッド・ビロウのサポートを受け、ビンテージ期に引けを取らない演奏を繰り広げている。ただ、優れたソングライターである彼が再演に終始しているのが残念で仕方がない。
この時期、チャリー・マッセルホワイト・バンドやヤンク・レイチェルのバックでもベースを弾いているが、他の再発見組みに比べても録音数は少ない。やはり同じ様な曲調が続くのがマイナス点だったのであろうか。折からのブルース・ブームに乗ることもなく、またしてもショウ・ビジネスの現場から去っていくのであった。
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V.A.
Chicago/The Blues/Today ! vol.3
(Vanguard VMD-79218) |
Floyd Jones-Eddie Taylor
Masters Of Modern Blues
(Testament TCD-5001) |
次に彼が姿を現したのは、英BBC放送局によるドキュメンタリー番組「Chicago Blues」への出演であった。前述したように"Stockyard
blues"を弾き語りで歌い、決して楽ではなかった生活についてインタビューに答えている。その後、1970年と75年に旧友ウォルター・ホートンと共にレコーディングを行うが、さほど話題にもならなかった。
1979年には旧友のハニーボーイ・エドワーズ、カンサスシティ・レッド、サニーランド・スリム、ウォルター・ホートンと共に「Old
Friends」というアルバムを制作する。タイトルからして「老人会」の趣だが、全体的にはなかなか元気な演奏を聴かせるアルバムだ。しかし3曲でボーカルを取るフロイドの歌はいかにも苦しそう。ダーク・ボイスは相変わらずだが衰えは隠せないと言ったところが本音のところだ。
1984年にはWolfのために"Take a Little Walk With Me"と"Stockyard
Blues"を弾き語りで録音。前述の「Chicago Blues」のものと同じスタイルだが、14年のブランクは余りにも大きすぎる。痛々しいほどの姿が記録されているに過ぎない。
そんなフロイドを目の当たりにしたので、てっきり隠退生活でも送っていると思いきや、プレイボーイ・ベンソンやレフトハンド・アーサー("And
This Is Maxwell Street"でギターを弾いているアーサー・キング)らと共にバンドを組み、マックスウエル・ストリートでの演奏を続けていた。その姿が、映画「Maxwell
Street Blues」(Rhapsody Films)に記録されていた。かなりドサクサではあるがバンド形式で"Take
a Little Walk With Me"を歌い、「ここにはブルースがある!」とアジっている姿が記録されているのだ。フロイド・ジョーンズ70歳のことであった。
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V.A.
Old Friends
(Earwig 4902 CD) |
V.A.
Chicago Blues Legends
(Wolf 120.863 CD) |
しかし、翌年の1988年3月23日にはムーディー・ジョーンズが亡くなり、後を追うように1989年12月19日にフロイドは天に召された。アルバム単位の録音がTestament盤1枚だけというハンデに加え、余りにも「地味」な存在であったが為に、最近では話題にのぼることは少なくなってしまった。しかし、シカゴ・バンド・ブルースの幕開けを担った非常に個性的なブルースマンである。これを機会に彼の鬱々としたブルース・ワールドへ足を運んでいただきたいと切に願う次第である。
Floyd Jones Discography
with Snooky & Moody
V/g with Snooky Pryor,hca/speech-1; Moody Jones,g. Chicago, 1947
1.Stockyard blues-1 [Marvel 702, Old Swingmaster 22] (A)(C)(D)
2.Keep what you got [Marvel 702, Old Swingmaster 22] (B)(C)(D)
Sunnyland Slim & His Sunnyland Boys
V/g with Sunnyland Slim,p; Leroy Foster,d. Chicago, 1948
3.Hard times [Tempo-Tone 1001] (D)(E)
4.School days [Tempo-Tone 1001] (D)(E)
Floyd Jones
V/g with Billy Howell,tp-1; Sunnyland Slim,p; Moody Jones,b;
unk d. Chicago, 22 Mar 1951
5.Big world-1 [JOB 1001] (F)(G)(H)(U)
6.Dark Road [JOB 1001] (G)(H)(I)(U)
Floyd Jones & His Guitar
V/g with Little Walter or Junior Wells,hca; Jimmy Rogers or Little
Walter,g; Elgin Edmonds or Willie Coven,d. Chicago, 29 Dec 1951
7.Dark road [Chess 1498] (G)(J)
8.Big world [Chess 1498] (G)
9.Overseas [Chess LP 6499 862] (G)(J)
10.Playhouse [Ch LP 411] (G)(J)
V/g with Junior Wells or Little Walter,hca; Jimmy Rogers,g;
Albert King or Elgin Edmonds,d. Chicago, 17 Sep 1952
11.You can't live long [Chess 1527] (G)(J)
12.Early morning [Chess 1527] (E)(G)
Floyd Jones & Band
V-1/g with Snooky Pryor,hca; Sunnyland Slim,p; Eddie Taylor,g;
Alfred Wallace,d. Chicago, 3 Feb 1953
13.Schooldays (On my mind)-1 [Vee Jay 111] (K)(L)(M)
14.Ain't times hard-1 [Vee Jay 111] (K)(L)(M)
15.Floyd's blue(s) [Vee Jay 126] (K)(L)(N)
16.Any old lonesome day-1 [Vee Jay 126] (K)(L)(M)(N)
Floyd Jones & His Trio
V/g with Sunnyland Slim,p; Moody Jones,b; unk d. Chicago, 1953
17.I lost a good woman [Flyright LP 584] (G)(H)(I)(U)
18.Skinny mama [JOB 1013] (G)(H)(I)(U)
19.Rising wind [Flyright LP 584] (G)(H)(I)(U)
20.On the road again [JOB 1013] (G)(I)(U)
21.I'm gonna buy a big knife [unissued]
V/g with Walter Shakey Horton,hca; Otis Spann,p; Eddie Taylor,b;
Fred Below,d. Chicago Jun 1966
22.Rising wind [Testament LP 2214] (O)
23.Stockyard Blues [Testament LP 2214] (O)
24.M & O blues [Testament LP 2214] (O)
25.Dark road [Testament LP 2214] (O)
26.Hard times [Testament LP 2214] (O)
27.Playhouse blues [Testament LP 2218] (O)
28.Sweet talkin' woman [Testament LP 2218] (O)
Walter Horton & Floyd Jones
V/g with Walter Horton,v/hca. Chicago 1970
29.Juke [Delta-1000] (P)
30.I hate to see the sun go down [Delta-1000] (P)
32.Goin' Back to ST. Louis [Delta-1000] (P)
33.Crawling king snake [Delta-1000] (P)
34.Ain't it a shame [Delta-1000] (P)
Same. Chicago 1975
35.She's Got A Nickel(Telephone Blues) [Magnolia MLP301] (Q)
36.Don't Get Around Much Anymore [Magnolia MLP 301] (Q)
37.Stockyard Blues [Magnolia MLP 301] (Q)
38.When The Moon Rise High [Magnolia MLP 301] (Q)
39.Talk About Your Daddy [Magnolia MLP 301] (Q)
40.Mr.Freddies Blues [Magnolia MLP 301] (Q)
41.Hey Little Girl [Magnolia MLP 301] (Q)
42.Overseas Blues [Magnolia MLP 301] (Q)
43.Take A Little Walk [Magnolia MLP 301] (Q)
Old Friends
V/g with Sunnyland Slim,p; Honeyboy Edwards,g; Kansas City Red,d.
Chicago, 8 and 9 June 1979
44.Banty Rooster [Earwig LPS-4902] (R)
45.Mr. Freddy Blues [Earwig LPS-4902] (R)
46.Over The Seas Blues [Earwig 4902CD] (R)
47.Goin' Down Slow [Earwig CD 4942] (V)
Floyd Jones
V/g. Chicago 1984
48.Take A Little Walk With Me (S)(T)
49.Stockyard Blues (T)
(A) Chicago Blues The Early 1950's (Blues Classics 8) [LP]
(B) On The Road Again (Muskadine 100) [LP]
(C) Snooky Pryor (Paula PCD-11)
(D) Chicago Blues Hard Times (Indigo IGOCD-2095)
(E) Chicago Slikers (Nighthawk 102) [LP]
(F) Chicago Piano (Paula PCD-15)
(G) Floyd Jones/On The Road Again (P-VINE PLP-9028) [LP]
(H) Johnny Shines, John Brim & Floyd Jones (P-VINE PCD-2176)
(I) Blues Is Killin' Me (Paula PCD-19)
(J) Drop Down Mama (MCM/Chess CHC-93002)
(K) VJ The Chicago Black Music (P-VINE PCD-5271/4)
(L) Ain't Times Hard (Charly R&B CRB-1017) [LP]
(M) Vivian & Jimmy's Blues Showcase (TEICHIKU Records ULS-1913-JY)
[LP]
(N) Chicago Slikers vol.2 (Nighthawk 107) [LP]
(O) Floyd Jones-Eddie Taylor (Testament TCD-5001)
(P) King Of The Harmonica Players (Delta 1000) [LP]
(Q) Do Nothing Til You Hear From Us (Magnolia MLP 301) [LP]
(R) Old Friends (Earwig 4902 CD)
(S) Chicago Blues Session vol.2 (Wolf 120.848) [LP]
(T) Chicago Blues Legends (Wolf 120.863 CD)
(U) Chicago Blues Down-Homers ! (P-VINE PCD-24089)
(V) Sunnyland Slim / She Got A Thing Goin' On [Earwig CD 4942]
Moody Jones Discography
V/g with Snooky Pryor,hca-1; Sunnyland Slim,p-2; Unknown,g-3;
Unknown,d. Chicago, 28 Apr 1952
1.Rough Treatment-1 [Flyright LP 565] (A)(B)
2.Rough Treatment-1,3 [Flyright LP 565] (A)(B)(C)(G)
3.Why Should I Worry-1 [Flyright LP 565] (A)(B)
4.Why Should I Worry-3 [Flyright LP 565] (A)(C)(D)(G)
5.Please Somebody-2,3 [Flyright LP 565] (A)(C)(E)(F)(G)
(A) Snooky Pryor & Moody Jones (Flyright LP 565) [LP]
(B) Snooky Pryor (Paula PCD-11)
(C) Chicago Blues: A Quarter Century (P-VINE PCD-2130/32)
(D) Trouble In The Morning (KC CD-03)
(E) Blues Is Killing Me (Juke Joint 1501) [LP]
(F) Chicago Piano (Paula PCD-15)
(G) Chicago Blues Down-Homers ! (P-VINE PCD-24089)
(2001年1月14日記)
(2001年1月20日改訂)
(2001年9月15日改訂)
(2002年12月20日改訂)
Special Thanks to Mr. KO-1
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