Big Maceo / Little Johnny Jones

シカゴの街、破壊される、の巻

Big Maceo

Johnny Jones


デトロイトという街は、一度訪れてみたいと思っている。
シカゴと並び、戦後に大量の黒人労働者が流入し、独自のブルースシーンを形成していったにもかかわらず、それを語られることが少ないのは本当に残念だ。
デトロイトというと、皆さんは誰の顔を思い浮かべるであろうか。
まず、ジョン・リー・フッカーがきて、ベイビー・ボーイ・ウォーレン、ボ・ボ・ジェイキンス、カルヴィン・フレイザー、エディ・バーンズ、エディ・カークランドあたりが順当なところか。
しかし、デトロイトで活躍し、シカゴに移ってからも絶大な影響力を及ぼし、戦後シカゴブルースの基礎を作った男をお忘れではないだろうか。
そう、ポール・オリバーに「(マンネリ化した)30年代のシカゴブルースを、厳しく伝統のもとに押し戻した男」と称された大男、ビッグ・メイシオ・メリウェザーと、その伝統を引き継いでシカゴのピアノスタイルを開花させた小男、リトル・ジョニー・ジョーンズを紹介していこう。

ビッグ・メイシオことメイジャー・メリウェザーは、1905年アトランタの郊外の農家に産まれた。
1920年に、父親がアトランタの銀行に職を見つけたことにより、一家で引っ越すことになるが、15歳のメイジャー少年は、さっそくジューク・ジョイントに出入りするようになり、そこで、見様見真似でピアノを覚えていったという。
そんなメイジャーがデトロイトへ移ったのは、1924年のことだ。
色々な職業に就くかたわら、ハウス・レント・パーティーなどで、頻繁に演奏を続け、同時にチャーリー・スパンドらデトロイトの先輩ピアニストから影響を受けながら腕を磨いていった。その頃から、メイジャーが訛ってメイシオと呼ばれるようになり、また、ハウス・レント・パーティーで知り合ったハティと結婚をした。
30年代は、ヘイスティング・ストリートにあったブラウンズ・クラブで演奏を続けていたが、1940年にシカゴへと移り、そこでピアニストを求めていたタンパ・レッドと意気投合し、さっそくコンビを組むことになる。黄金のコンビの誕生である。

そんな彼らに録音の機会が訪れたのは、翌1941年のことだ。
6月24日にヴィクター傘下のブルーバード・レーベルの為にスタジオ入りし、タンパ名義で8曲、自己名義で6曲を録音する。
この初録音から彼の魅力は十分発揮されている。彼が左利きだったからという理由もあるが、力強く安定感抜群のベースパート。そして右手で奏でる繊細で美しいメロディーライン。さらに何ともいえない愁いを帯びた彼のボーカルがそこに乗り、タンパのギターが非常に効果的にサポートする。これを完璧と言わずして何を完璧といえるであろうか。
一回目のセッションからは、"Worried Life Blues""County Jail Blues"などの傑作が生まれた。特に「悩み多く、つらく悲しい人生だけど、いつか必ず良いことが訪れるだろう」と歌われる前者は、この後多くのブルースマンに取り上げられるスタンダードとなった。何度聴いてもため息をついてしまう、美しくも力強い名曲である。

彼らコンビは、その後2年間で計3回16曲を録音し数々の名曲を残すが、ミュージシャン・ユニオンのストにより録音は中断してしまうことになる。
長引いたストが44年に終結し、再び彼らの録音が行われたのは、翌45年の2月のことである。19日にビック・ビル・ブルーンジーのコロムビア録音に付き合った際に1曲だけ録音し(当時未発表)、26日にはブルーバードに4曲録音した。
スト以前の彼が「悩み、不安」といった題材を、愁いを帯びた雰囲気でプレイしていたのだが、スト以降の彼は、曲想も拡がり、アップテンポの曲も増えてくる。
この極端な変化はいったい何が原因なのであろうか。ドラムが入りリズムがより強化されたこともあるだろうが、長かったトンネルを抜けて、やっとプレイが出来るという喜びが演奏に表れたというのは余りに単純な分析か。
それにしても"Worried Life Blues"を模した"I'm So Worried"にさえも喜びの感情みたいなものが感じられる。そして何よりも"Kid Man Blues"における躍動感!3年の空白期間に、彼の中に何かの変化が起きたことだけは確かであると思う。

この45年に彼らは3回のセッションを持ち、計12曲を録音するが、2、3回目のセッションでの彼らのコンビネーションはまさに絶好調である。メイシオ流"44 Blues"の"Maceo's 32-20"に始まり、"Texas Stomp""Winter Time Blues""Big Road Blues"といった傑作揃い。
そして、何と言っても"Chicago Breakdown"の凄まじいこと!
彼自身のさらに磨きのかかったピアノプレイの集大成ともいえる、火を噴くかのような強烈なピアノブギである。完璧なリズムに乗って、右手と左手が絡み合いうねりを作り出す。ピアノブギの最高峰といっても過言ではないだろう。

しかし運命の神は、時に冷淡な仕打ちをする。
46年の半ばに、彼はミルウォーキーで卒中のために倒れ、右半身不随になってしまったのだ。わずか41歳。原因は過労のためだという。
こうしてピアノプレイヤーとしての生命を断たれたメイシオは、47年にエディ・ボイドのサポートを受けて4曲を録音するが、そこには45年に見せた彼の面影も見ることは出来ず、ヴィクターを追われることになる。
48年には、スペシャリティーからレコーディングの話があり、直弟子ジョニー・ジョーンズの、完璧なメイシオ・スタイルのピアノをバックに4曲を録音。その後50年には奇跡ともいえる南部へのツァーを行い、さらにはデトロイトのフォーチュンへ、ジョン・ブリムらをバックに6曲を録音するも、結局これが最後の録音となってしまった。
そして、53年2月26日の寒い朝。彼は心臓麻痺によって永遠に帰らぬ人となったのである。47歳のことであった。

彼の全録音は、幸いすべてがCD化されている。
「The King Of Chicago Blues Piano」(Folklyric CD 7009)「Charlie Spand-Big Maceo」(Old Tramp OTCD-04)の2枚を揃えれば、(1曲を除いた)コンプリートなるが、RCAから発売されている「Big Maceo/The Bluebird Recordings 1941-1942」(RCA 66722)「同 1945-1947」(RCA 66716)の2枚を揃えれば彼の全盛期といえるブルーバード録音は網羅する事が出来る。
 なお「Charlie Spand-Big Maceo」は、メイシオに影響を与えたとされる、チャーリー・スパンドとのカップリングである。なかなか心憎い編集だ。

The King Of Chicago Blues Piano
(Folklyric CD 7009)

Charlie Spand-Big Maceo
(Old Tramp OTCD-04)

ここで彼のセッション・ワークについて触れておこう。
45年2月には、ビック・ビル・ブルーンジーのセッションで8曲、同年10月19日には、ジョン・リー・サニー・ボーイと4曲を録音している。
相棒のタンパとは、41年から45年にかけて24曲録音しているが、当然というべきか数の多さでは他を圧倒している。
これらのセッション・ワークの中で、メイシオはシカゴ・バンド・スタイルの中でのピアニストの役割というものを確立しており、この事が若手のピアニストに大きな影響を与え、戦後シカゴ・ブルースの形成に一役買ったのである。
昨年夏にハウリン・ウルフのピアニストとして有名なヘンリー・グレイにインタビューした際にも「ビック・メイシオはヒーローであり先生だ」「私は完全にメイシオスタイルだ」と彼の名前を連発していた。この事からも、彼がいかに後輩達に多大な影響を与えたかが分かると思う。

TAMPA RED Vol.12
(DOCUMENT DOCD-5215)

しかし、あえて誤解を恐れず、かつ大それたことを言わせてもらうと、わたし自身はこれらのセッション・ワークが余り好きになれない。彼のピアノが、余りにも重量感に溢れ、力強すぎたというべきであろうか。
例えば、ジョン・リー・サニーボーイだったら、ジョシュア・アルシマーがベストだと思うし、タンパでいえば、ジョージア・トムは別格としても、ブラインド・ジョン・デイヴィスの「軽さ」の方が彼のサウンドにはフィットしていると思うのだがいかがなものか。
しかし、シカゴ・ブルースのアンサンブルが三度の飯より大好きな私としては、タンパの戦後録音に付き合い、ビック・メイシオ直系の素晴らしいピアノを聴かせた男の存在を無視するわけにはいかない。
そう、後にブルーム・ダスターズと称されたバンドの名ピアニスト、リトル・ジョニー・ジョーンズ、その人だ。


メイシオがデトロイトへと移ったその年、1924年11月1日に、ミシシッピー州ジャクソンで産まれたジョーンズは、いとこのオーティス・スパンにピアノを教えてもらい、その腕前をメキメキと上達させていった。
46年、22歳の時にシカゴに出てきて、さっそくメイシオに弟子入りし「息子」とまで呼ばれてかわいがられた。当然タンパとも親交を持ち、メイシオが倒れた後、彼そっくりに弾けるピアニストとして重宝されたのは想像するに難くない。
そんなジョーンズを、タンパがレコーディングに起用したのは、49年のこと。以降53年まで付き合いは続くのだが、これらの作品群がとても面白い。メイシオの確立したスタイルを継承しつつ、戦後のバンド・サウンドに融合するさせるために、さらに磨きをかけた素晴らしいアンサンブルを聴くことが出来る。
この辺をたっぷり聴きたい方には「Tampa Red Vol.14」(Document DOCD-5214)「同Vol.15」(Document DOCD-5215)をお薦めする。ホーカム調からシカゴ風までバラエティに富んでいるし、ジョーンズのハープやボーカルを聴くこともできる。さらにVol.15ではライス・ミラーやウォルター・ホートンのハープも楽しめる推薦盤だ。
戦前のスターの戦後録音など見過ごされやすいが、バックがブルーム・ダスターズとあれば放っておけない方も多いはずだろう。ピアノがかなり全面にでた録音の仕方をしているので、ジョーンズのピアノを楽しむのにうってつけである。

Tampa Red Vol.14
(Document DOCD-5214)

Tampa Red Vol.15
(Document DOCD-5215)

ところで、ジョーンズといえば、ピアノもさることながら、そのボーカルも魅力溢れた素晴らしいものだ。残念ながら自己名義録音はかなり少ないが、順を追って紹介していきたいと思う。
まず、49年に、アリストクラット(チェスの前身)に対し、マディ、リロイ・フォスターをバックに従え2曲録音した。以前は「Chicago Piano-Ology」(PLP-6022)というLPで聴けたが、今では「Walkin' The Blues/The Blues Piano Chicago Style」(MCA MVCM-22100)というCDで聴くことが出来る。後にエディ・テイラーが録音し、自分のニックネームにした"Big Town Playboy"をダウンホームに、そして小粋にきめている。

Walkin' The Blues/The Blues Piano Chicago Style
(MCA MVCM-22100)

52年には、鉄壁のブルーム・ダスターズをバックに、フレアーに2曲を録音。この2曲と、J.T.ブラウン名義でミーティオに録音した4曲が「Rockin' With J.T.」(Flyright 4712)というLPまたは「Elmore James/Classic Early Recordings」(P-VINE PCD3023-5)というボックス・セットで聴くことが出来る。
この6曲は強力だ。特に私のお薦めは、J.T.名義の"Round House Boogie"である。この曲は、バンド・サウンドのアンサンブルとはどういうものかを教えてくれる。とにかく、ジョーンズのセンスの良さに耳を傾けていただきたい。
余談になるが、佐々木健一氏のお宅にお邪魔した際に、ほろ酔い加減の氏は、この曲をかけて軽快なステップを踏んでいた。それほどごきげんな曲なのだ。

続いては、有名なアトランティック録音が53年に行われ、4曲(プラス1テイク)がレコーディングされた。これまたブルーム・ダスターズがバックについている。
このセッションは「Blues Piano Chicago Plus」(Atlantic SD 7227)というLPで聴くことが出来たが、最近「Messing With The Blues-Atlantic Blues」(Ace CDCHD 773)でCD化された。
なお、本CDにはLP時代に未収録だった"Hoy, Hoy"のシングル・バージョンも無事収録された。シングル・バージョンは頭からエルモアのダウンホームなギターが絡んでくるが、ALT.TAKEの方は、エルモアが少し引っ込み、テンポもアップしている。いずれにしろジョーンズのジャンプ指向が反映されたかっこいい曲だ。また、"Chicago Blues"一曲のみなら「Atlantic Blues/Chicago」(Atlantic 81697)に収録されている。

以上の8曲が、いわゆるヴィンテージ録音になるが、79年になってアッと驚く音源が公開された。それが「Johnny Jones with Billy Boy Arnold」(Alligator ALCD 4717)である。
63年にシカゴのクラブで収録されたものだが、これがアットホームな雰囲気でなかなか良い。この頃すでに、彼は肺ガンに冒されており、1年後には天国に召されてしまう。その意味でも大変貴重な記録だ。
また、同時期に録音された、ドラム入りの"Johnny's Boogie"と、アリゲーター盤に未収録だった"My Little Machine"と"Going To The River"の3曲は「Live At Fickle Pickele」(Flyright 549)に収録されている。

Johnny Jones with Billy Boy Arnold
(Alligator ALCD 4717)

そして最後が、死の数ヶ月前に録音された、リー・ジャクソンらをバックにした"Prison Bound Blues""Don't You Lie To Me"そして"I Get Evil"の3曲である。うち2曲が、80年にルースターから突然シングルカットされた。
かなりドタバタな演奏ではあるが、メイシオ・スタイルをモダン化させた佳曲だ。「嘘をつかないで」など、既に自分がガンに冒されていることに気が付いていて、みんなに訴えかけているようで泣かされる。

以上が、ジョニー・ジョーンズの全記録である。
1964年11月19日。彼は、40歳という短い生涯を終えた。あまりにも早すぎる死である。
しかし、何度も繰り返すが、メイシオの作り出したスタイルを継承し、戦後シカゴ・ピアノ・スタイルを開花させた功績は、あまりにも大きい。彼は、その使命を見事に果たし、天国へと召されていったのである。


最後に彼のセッションワークについて触れておこう。
ジョーンズといえば、まずエルモア・ジェイムスとの仕事が頭に浮かぶであろう。まあ、これについては言うことは何もない。どこをとっても完璧なサイドワーク。ピアニストならずとも、プレイヤーなら何かの参考になることは間違いないだろう。全ブルースファン必聴の作品群だ。
その他にも、御大マディ、ウルフや、エディ・テイラー、ジュニア・ウエルズ、ジミー・ロジャース、J.B.ハットーなど、あげれば切りがないほどのセッションに参加している。珍しいところでは、レコード・デビューとなる、アルバート・キングのパロット・セッションにも参加し、ダウンホームにコロコロ転がるピアノを弾いている。この時期に、脂がのりきっていたことを証明する活躍ぶりだ。

戦後シカゴ・ブルース・ピアノの形成に大きな影響を与えたビック・メイシオ。それを受け継ぎ、大きく開花させたジョニー・ジョーンズ。共に活動期間は余りにも短かった。
 歴史に「もし」はないというが、もしメイシオが元気だったら、エルモアの、マディのウルフのバックで、力強いピアノを弾いていたのであろうか。その時ジョーンズは、活躍の場をウエスト・コースト風ジャンプ・バンドに求め....。

想像が妄想を呼んで、眠れない夜が続きそうである。

LPs, 45rpm, 78rpm

Chicago Breakdown
(Bluebird 34-0743-A)

Chicago Breakdown
(RCA RA-5702-003)

Chicago Piano-Ology
(PLP-6022)

Rockin' With J.T.
(Flyright 4712)

Blues Piano Chicago Plus
(Atlantic SD 7227)

Prison Bound Blues/Don't You Lie To Me
(Rooster R-23)


Big Maceo Discography

V/p with Tampa Red,g/v-1 ; Ransom Knowling,b-2. Chicago, 24 June 1941
1.Worried Life Blues [BB B8827](A)(B)
2.Ramblin' Mind Blues-2 [BB B8798](A)(B)
3.County Jail Blues [BB B8798](A)(B)
4.Can't You Read-1 [BB B8772](A)(B)
5.So Long Baby-2 [BB B8772](A)(B)
6.Texas Blues [BB B8827](A)(B)

V/p with Tampa Red,g ; Alfred Elkins,imb. Chicago, 19 Des 1941
7.Tuff Luck Blues [BB B8973](A)(B)
8.I Got The Blues [BB B8939](A)(B)
9.It's All Up To You [BB B8973](B)(D)
10.Bye, Bye, Baby [BB B9012](A)(B)
11.Why Should I Hang Around? [BB B8939](B)(D)
12.Poor Kelly Blues [BB B9012](A)(B)

V/p with Tampa Red,g ; Clifford Jones,d. Chicago, 28 July 1942
13.Some Sweet Day (A)(B)
14.Anytime For You [BB34-0703](A)(B)
15.My Last Go Round (A)(B)
16.Since You Been Gone [BB34-0703](A)(B)

P with Tyrell Dixon,d. Chicago, 19 Feb 1945
17.Flyin' Boogie(Macy Special)(D)

V/p with Tampa Red,g ; Melvin Draper,d. Chicago, 26 Feb 1945
18.Kid Man Blues [BB34-0735](A)(C)
19.I'm So Worried [Vic20-2525](A)(C)
20.Things Have Changed [BB34-0735](A)(C)
21.My Own Troubles [Vic20-2353](A)(C)

V/p with Tampa Red,speech-1/g ; Tyrell Dixon,d. Chicago, 5 July 1945
22.Maceo's 32-20 [Vic20-2028](A)(C)
23.Come On Home [Vic20-2173](C)(D)
24.Texas Stomp-1 [Vic20-2028](A)(C)
25.Detroit Jump-1 [Vic20-2173](A)(C)

V/p with Tampa Red,g ; Charles Saunders,d. Chicago, 15 Oct 1945
26.Winter Time Blues [BB34-0743](A)(C)(D)
27.Won't Be A Fool No More [Vic20-1870](A)(C)
28.Big Road Blues [Vic20-1870](A)(C)
29.Chicago Breakdown [BB34-0743](A)(C)

V with Eddie Boyd,p ; Tampa Red,g ; Big Crawford,b ; Charles Saunders,d. Chicago, 27 Feb 1947
30.Break And Hungry Blues [Vic20-2687](C)(D)
31.If You Ever Change Your Ways [Vic20-2910](C)(D)
32.It's All Over Now [Vic20-2505](C)(D)
33.I Lost My Little Woman [Vic20-2353](C)(D)
V with Johnny Jones,p ; Tampa Red,g ; Ransom Knowling,b ; Odie Payne,d. Chicago, 14 Apr 1949
34.One Sunday Morning [Sp 346](D)
35.Just Tell Me Baby [Sp 346](D)
36.Do You Remember [Sp 320](D)
37.Big City Blues [Sp 320](D)

V/p with Grace Brim,hca-1 ; James Watkins,p(Right hand only) ; John Brim,g ; Alonzo Tucker,d. Detroit, 1950
38.Leavin' Blues [Fortune 137](D)
39.Have You Heard About It [Fortune 137](D)(E)
40.Worried Life Blues No.2 [Fortune 805](D)(E)
41.Strange To Me Blues [Fortune 805](D)
42.Without You My Life Don't Mean A Thing-1 [Fortune LP3002](D)
43.Eloise, Don't Play Me For A Fool-1 [Fortune LP3002](F)(G)


Little Johnny Jones Discography

V/p with Muddy Waters,Leroy Foster,g/d. Chicago, 1949
1.Big Town Playboy [Arct 405](H)
2.Shelby County Blues [Arct 405](H)

V/p with J.T. Brown,ts ; Elmore James,g ; Ransom Knowling,b ; Odie Payne,d. Chicago, Oct 1953
3.Sweet Little Woman(Dirty By The Dozen) [Flair 1010](J)
4.I May Be Wrong [Flair 1010](J)

V/p with J.T. Brown,ts ; Elmore James,g ; Ransom Knowling,b ; Odie Payne,d. Chicago, 9 Oct 1953
5.Wait Baby [Atl LP7227](K)(O)
6.Hoy, Hoy [Atl 1045](L)(O)
7.Hoy, Hoy(alt. tk.) [Atl LP7227](K)(O)
8.Chicago Blues [Atl LP7227](K)(O)
9.Doin' The Best I Can(Up The Line) [Atl 1045](K)(O)

V/p with Willie Dixon,b. Chicago, 1963
10.Johnny's Boogie [Flyright LP549](M)

V-1/p with Billy Boy Arnold,v-2/hca. Chicago, 25 Jun 1963
11.The Dirty Dozens-1 [Alligator LP4717](N)
12.Hello Baby-1 [Alligator LP4717](N)
13.Sloppy Drunk-2 [Alligator LP4717](M)(N)
14.Worried Life Blues-1 [Alligator LP4717](N)
15.I Believe I'll Give It Up-1 [Alligator LP4717](N)
16.Early In The Morning-2 [Alligator LP4717](M)(N)
17.One Room Country Shack-2 [Alligator LP4717](N)
18.She Wants To Sell My Monkey-1 [Alligator LP4717](N)
19.I Hear My Black Name Ringing-2 [Alligator LP4717](N)
20.Ouch !-1 [Alligator LP4717](N)
21.Nine Below Zero-1 [Alligator LP4717](N)
22.I Have Got To Go-2 [Alligator LP4717](N)
23.Love Her With A Feeling-1 [Alligator LP4717](N)
24.My Little Machine-2 [Flyright LP549](M)
25.Going To The River-2 [Flyright LP549](M)

V/p with poss Boyd Atkins,ts ; Lee Jackson,g ; unk b ; d. Chicago, 1964
26.Prison Bound Blues [Rooster 23](45s)
27.Don't You Lie To Me [Rooster 23](45s)
28.I Get Evil [unissued]

(A)「The King Of Chicago Blues Piano」(Folklyric CD 7009)
(B)「Big Maceo/The Bluebird Recordings 1941-1942」(RCA 66722)
(C)「Big Maceo/The Bluebird Recordings 1945-1947」(RCA 66716)
(D)「Charlie Spand-Big Maceo」(Old Tramp OTCD-04)
(E)「A Fortune Of Blues Vol.1」(Regency RR 119)
(F)「A Fortune Of Blues Vol.2」(Regency RR 120)
(G)「Too Late, Too Late Vol.5」(Document DOCD 5411)
(H)「Walkin' The Blues/The Blues Piano Chicago Style」(MCA MVCM-22100)
(I)「Rockin' With J.T.」(Flyright 4712)【LP】
(J)「Elmore James/Classic Early Recordings」(P-VINE PCD3023-5)
(K)「Blues Piano Chicago Plus」(Atlantic SD 7227)【LP】
(L)「Blues Masters Vol.5/Jump Blues Classics」(Rhino R2 71125)
(M)「Live At Fickle Pickele」(Flyright 549)【LP】
(N)「Johnny Jones with Billy Boy Arnold」(Alligator ALCD 4717)
(O)「Messing With The Blues-Atlantic Blues」(Ace CDCHD 773)

(1999年11月27日記)
(2000年9月6日改訂)
(2000年11月2日改訂)


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