Johnny Shines

音楽が俺を無理やり引っ張っていく、の巻


From LP "Hangin' On" (Rounder Records 2023)


1991年5月。
私は、シカゴ・ブルース・フェスティバルの会場であるグラント・パークをブラブラと歩いていた。フッと気が付くとフロント・ポーチ・ステージからアコースティック・ギターの音が流れてきた。それは、ジョニー・シャインズの演奏であった。2〜3分立ち止まって聴いていたが、特に関心を寄せるわけでもなくさらに会場の奥へと足を運んでいった、と思う。「思う」と言うのは、その部分の記憶が全くないからだ。何度かのシカゴ行きで、記憶が薄れている部分はあるにせよ、全く記憶に残っていないと言うのは彼のステージだけだ。実際なんの曲をやっていたかはおろか、立ち止まって聴いていたのが2〜3分だったのかも曖昧だ。それほど彼には無関心であったのだ。

1975年3月。
ジョニー・シャインズは、第2回ブルース・フェスティバルに出演するために来日を果たした。もう一方の出演者であったジュニア・ウェルズ & バディ・ガイの方は、その後ライブ盤がCD化されたりして、今日でも伝説の初公演と語り継がれている。しかし、ジョニー・シャインズが来日していたと言うことを知っているファンは少ないのではないだろうか。
当時の「ザ・ブルース」という雑誌を開くと、「シャインズの今回のステージが素晴らしかったという人はブルースが分かっとらん、ということにならざるをえないのだ」「ジョニー・シャインズは、我々非黒人の聴衆を前に、完全に計算されたアンクル・トムの役割を演じるために、わざわざ海を渡ってきた」「シャインズはブルースらしい歌を歌う人に成り下がっていた」といった過激な文章が並んでいる。
私は、実際にこのステージを見たわけでもないし、公演直後に発売されたライブLPも聴いたことがない。しかし「アコースティック・ギターを抱え、自らを"キング・オブ・ザ・デルタ・ブルース"と称し、ロバート・ジョンソンらの曲を歌う彼のステージからブルース・フィーリングが全く感じられなかった」という記事を読み、完全に彼に対する先入観が出来上がっていた。それが彼への関心をうち消していたのであった。

しかし、それは記事の「書き手」の側の問題ではなく、「読み手」、つまり私の側に問題があったのだ。それらの文章をよく読んでいくと、「1950年代には数々の素晴らしいブルースを作り出した偉大なブルースマンが、あの様な形のステージしか出来ない(させてもらえない?)」ことに対する苛立ちであったことが読みとれる。彼らはジョニー・シャインズという素晴らしいブルースマンに、敬意を込めつつ苦言を呈していたのであった。

ちょっと、話が飛躍しすぎたかもしれない。
しかし、私と同様に、1970年代以降の余り面白いとは言えない弾き語りのアルバムを聴いて先入観を持ち、それ以前の彼の素晴らしいブルースをも敬遠している方も多いのではないだろうか。

古くはロバート・ジョンソンと行動を共にし、1950年代には素晴らしい録音を残し、そして1960年代の再発見ブームの中で脚光を浴びて、1992年の死までデルタ・ブルースを歌い続けた男、ジョニー・シャインズ。素晴らしい作品を残しつつも、1970年以降は賛否両論が飛び交った彼のブルース。
彼はいったいどんな人生を歩んでいったのであろうか。


ジョン・ネッド・リー・シャインズは、1915年4月26日にテネシー州フレイザーで生まれた。教会でオルガンを弾いていたこともあるらしいが、兄や叔父の影響でギターを始めたのが17歳の頃。この時期に特に影響されたのは、ブラインド・レモン・ジェファーソン、ロニー・ジョンソン、スクラッパー・ブラックウェル、チャーリー・パットンらだという。
なによりも興味深いのは、初期の彼に決定的に影響を与えたのは、ハウリン・ウルフであるということである。アーカンソーで演奏していたウルフを追いかけ回していたシャインズは、彼のような演奏がしたいと願い、どうにかして盗み出そうと必死だったという。ウルフはシャインズにレギューラー・チューニングからオープンG (スパニッシュ・チューニングと呼ばれていた)での奏法を教え、曲も伝授してくれたという。ケンタッキー出身で、テキサスのブラインド・レモン・ジェファーソンやシティ派のロニー・ジョンソン、スクラッパー・ブラックウェルらをアイドルとしていた男が、本格的にデルタ・ブルースと出会った瞬間である。後年シャインズは、"Rollin' and Tumblin'"などのような「正統派」デルタ・ブルースを録音しているし、トミー・ジョンソンに代表されるジャクソン・スタイルの影響も感じられる。つまり後年「デルタ・ブルースの伝承者」と呼ばれる彼のスタイルは、ギターを始めた極初期にウルフというチャーリ・パットンの直弟子に出会ったことによって形成されたといっても過言ではないであろう。

ウルフにデルタ・ブルースの神髄を伝授されたシャインズは、その数年後に彼の音楽人生を決定づけた人物と出会う。その人こそロバート・ジョンソンである。ピアニストのジェリー "M&O" フックスという人物の紹介でロバートと出会ったシャインズは、その後の2年少々を彼と行動を共にすることになる。ただし、一緒に演奏したわけではなく行動は共にすれど演奏は別々というパターンだったらしい。また路上で演奏していた彼らは、リクエストされた曲は何でも演奏できなくてはならない。実際、ライオネル・ハンプトンの流行歌からポルカまで演奏し、むしろブルースよりもそれらの曲を演奏する方が多かったという。
このような話から総合して考えると、シャインズにとってのジョンソンは「先生」というより「仕事仲間」といった関係であったのであろう。しかし、彼と行動を共にしたことにより、その後の音楽人生を決定づけるほどの影響を受け、さらには「ロバート・ジョンソンの後継者」というレッテルを一生背負うことになる。

ジョンソンの死後、メンフィス、アーカンソー、セント・ルイスなどを転々としたシャインズは、1941年にシカゴへとやってきた。それまでにも何度かシカゴを訪れたらしいが、今回は本格的に仕事を求めてやってきたのであった。
自動車工場に職を求めた彼は、演奏活動の方も積極的に始めることになる。当時のシカゴはシティ・ブルースのスター達が活躍しており、ビッグ・ビル・ブルーンジーやアーサー・クルーダップ、タンパ・レッドらの演奏にも触れたという。彼自身はピアニストとのコンビを好みエディ・ボイドやカーティス・ジョンズらと一緒に演奏をしていたという。また、「デュークス・オブ・スウィング」というバンドを組み、約2年間活動したという。バンド名からすると当時流行っていた「ブルース寄りのジャズ」バンドだったのであろうか。彼自身は「デルタ・スタイルのブルースをやった」とも言い、「今までで最高のバンドだった」と話している。このバンドでの録音が残っていないのが残念だが、1970年代にRounderから出された弾き語りのアルバムに、ライオネル・ハンプトンの"Hey Ba-Ba-Re-Bop!"を残しているので、この様なスタイルの音楽をやっていたのかもしれない。

Chicago Blues Volume 1
(Document DOCD-5270)

そんな彼に録音の機会が巡ってきたのは1946年のことであった。ギター(ビッグ・ビル・ブルーンジー?)とドラムスをバックにデルタ直系のブルースを披露するも、お蔵入り。同じくこの年にコロンビアに録音したマディ・ウォーターズも発売されなかったので、やはり大手レコード会社ゆえに冒険が出来なかったのであろう。
内容の方はシティ派のバック陣とのギクシャクした感は否めないが、シャインズ自身は文句のつけようのない出来である。ギターはロバート・ジョンソンほどの繊細さはないものの、朗々と歌い上げるシャインズのヴォーカルは既に完成されている。ヴィブラートをかけ語尾をのばす彼独特の唱法である。
彼のこの唱法は、他にちょっと思いつかないほど独創的である。アルバム「ドロップ・ダウン・ママ」のライナーノーツの中で小出斉氏が指摘しているように、ブッカ・ホワイトの唱法に似ているところもあるが、Classicsの田辺育代さんのお話しによると、リトル・ブラザー・モンゴメリーからの影響も感じるとのこと。「わざとらしすぎる程のビブラートと鼻に掛かった声の出し方、フレーズの延ばし方、似ているのではないでしょうか?」という意見に、膝をポンっと打って納得してしまった。たしかに「ヴィックスバーグ・ブルース」の歌い回しなど、共通点を見いだすことが出来ると思う。同時に「私も経験ありますが、ビブラートは生まれつきの要素が強いので必ずしも真似したとは言えないかも知れません。」というご意見もいただいた。この辺はシンガーの方にしか判らないこと。勉強になりました。

次に彼に録音の機会が廻ってきたのは1950年であった。マディの"Louisiana Blues / Evan's Shuffle"とジミー・ロジャースの"Going Away Baby / Today, Today, Blues"に引き続き、同じメンバーをバックにチェスに2曲録音した。リトル・ウォルターとジミー・ロジャースの「美しい」サポートは、まさにマディ・バンドのサウンド。それにシャインズのデルタ臭プンプンのヴォーカルが乗っかり極上のアーリー・シカゴ・サウンドとなっている。しかしレコード番号まで付けられたにも関わらず、またしてもお蔵入り。しかも「スライド・ギターはマディで間に合っている」という理由で弾かせてもらえなかったというオマケ付きだ。

Drop Down Mama
(MCA Chess MCD-93002)


三度目の正直がやってきたのは、1952年のこと。JOBに対し準弾き語りとも言っていいスタイルで4曲を録音。そのうち2曲が発売された。"Ramblin'"は、"Walking Blues"の、"Fish tail"は、"Terraplane Blues"の改作で、ロバート・ジョンソンからの影響が顕著なセッションだ。既にバンド・スタイルが主流になっていた1952年に、この様な形式で録音できたのは奇跡に近いが、この録音が残されたお陰で純度100パーセントのデルタ直系のシャインズの姿をうかがうことが出来る。再発見後の録音に見られるような「わざとらしさ」はここにはない。エレクトリック化したスライド・ギターがギュンギュン唸る絶品である。

Robert Jr. Lockwood & Johnny Shines
Sweet Home Chicago The JOB Sessiones 1951-1955
(P-VINE PCD-24051)

翌1953年1月12日には、再びJOBに録音。サニーランド・スリム、J.B.レノアーのセッションの後で、同じメンバーと共で2曲(3テイク)を収録するが、これもお蔵入り。
J.T.ブラウンのサックスが入ることによって、かなりモダンなバンド・サウンドに仕上がっているが、なんと言ってもサニーランドの活躍が目を引く。「ローリン・アンド・タンブリン」スタイルの"Living in the white house"、同セッションでサニーランド自身が録音した「ホエン・アイ・ワズ・ヤング」のイントロをいただいた"Please don't"共にシャインズの歌に意外とマッチしている。

そしてそのセッションから10日後の53年1月22日。シャインズのレコーディングの中で最も重要な録音が行われた。前のセッションでは弾くことがなかった自身のギターと、ウォルター・ホートンのハープ、正体不明のベースだけのトリオで、4曲(7テイク)を収録。戦後シカゴ・ブルースの曲の中でも重要な曲の一つにあげられる"Evening Sun (shuffle)"が生まれたセッションである。
ホートンの歯切れのいいハープと、抜群のノリでウォーキング・ベースを刻むシャインズのギター。そして響き渡るヴォーカル。どれをとっても100点満点!この曲は3テイクあるが、Take 1.は、シャインズのヴォーカルがオフになっていて、まるでホートンのハープ・インストのよう。3テイクともいっぺんに聴けるCDは、今のところ「Evening Shuffle The Complete J.O.B. Recordings 1952-53」(Westside WESM 635)のみなので、是非とも聴いていただきたい。
残りの3曲はミディアム〜スローのウォーキング・ベース・ナンバー。どれもロバート・ジョンソンのスタイルをスモール・コンボ化したと言えるナンバーだ。どれもシャインズの素晴らしいヴォーカルとホートンの絶妙なプレイが聴ける絶品ブルースである。

Evening Shuffle
The Complete J.O.B. Recordings 1952-53
(Westside WESM 635)

シャインズが、この時代にバンド・スタイルの録音をもっと残していれば...、と思うのは私だけではあるまい。それほど素晴らしいブルースを残したにも関わらず、幸運の女神は彼に微笑まなかった。
その後、レコーディングの機会は訪れなかったし、ミュージシャンズ・ユニオンとの間で金銭トラブルが起こったことなどをきっかけに、彼はギターを質屋に入れ音楽の世界からすっかり足を洗ってしまう。そしてそれまで勤めていた建築現場の仕事に専念してしまうのであった。


時は移って1960年代のブルース・リバイバルの時代。シャインズの素晴らしいレコードを聴いて惚れ込んだイギリス人のブルース研究家マイク・ロウやアメリカ人のブルース研究家のピート・ウェルディング、サニュエル・チャーターズらがシャインズを探し求めてシカゴの街を歩き回っていた。
それらのうちで、最初にレコーディングを行ったのは、白人コレクターズ・レーベルであるヴァンガード・レコードの命を受けてシカゴ入りしたチャーターズである。11年間もギターを弾いてなかったシャインズに対して、セッションのわずか一週間前に電話をし、スタジオ入りさせることに成功した。そして1930年代からの旧友であるウォルター・ホートンやフロイド・ジョーンズらと共に6曲を録音したのであった。これらの録音は「Chicago Blues Today vol.3」として発売されたが、ブランクがあったにも関わらずスライド・ギターは冴え渡り、張りのあるヴォーカルも健在であった。

Chicago Blues Today vol.3
(Vanguard VMD-79218)

若干ドタバタな感じを受けるヴァンガード・セッションに比べ、ピート・ウェルディングのテスタメント・セッションは、打ち合わせの段階からシャインズが参加し、人選を行っただけあって非常にリラックスして録音が行われたという。実際、再発見後のアルバムの中では最上の物になるであろう。ただし、多くの方が指摘しているようにリー・ジャクソンとフレッド・ビロウのリズム隊は明らかに人選ミス。余りにもモダンすぎてシャインズの持ち味を生かし切れていない。
テスタメントには、この後1969年にバンド形式のセッション(ルーサー・アリスン参加!)と、1970年に弾き語りのセッションを行い、計3枚のアルバムが発売されている。

The Johnny Shines Band
(Testament TCD-5002 / P-VINE PCD-5565)

Johnny Shines with Big Walter Horton
(Testament TCD-5015 / P-VINE PCD-5586)

1968年7月には、イギリスのレーベルであるブルー・ホライゾンがマイク・ヴァーノンをプロデューサーに立てて録音を行う。マーシャル・チェスから紹介されたウイリー・ディクソンがお膳立てをしたこのセッションは、ウォルター・ホートン、オーティス・スパン、ウイリー・ディクソン、クリフトン・ジェイムズをバックに1968年7月に録音された。バンド形式の録音も良いが、ウイリー・ディクソンのベースだけをバックにした準弾き語りのスタイルも彼の持ち味が引き出されている。なかなかの好アルバムである。

Last Night's Dream
(Sire 45285)


こうして何枚かのアルバムを録音してきたシャインズだが、まだフルタイムのミュージシャンとして活動する気になれなかったという。それまでの苦い経験が彼を躊躇させたのであろう。
そんな彼が、遂に昼の仕事を辞めてブルースだけで生計を立てようと決心したのは1969年頃と言われている。何がきっかけでそう決心したのか知る由もないが、興味深いインタビューが残されている。

「俺は建築現場で働いてきたし、音楽もずっとやってきたが、どちらも全然だめだった。でも今は、見込みがあるかもしれないと思っている。ブッキング・エージェントがついたし、世間も俺のやっていることに関心を持ってくれているようだ。音楽は....そう、俺を無理やり引っ張っていくっていうか....」

一時は音楽で生計を立てることを諦めたシャインズだが、その世界への未練は断ち切ることは出来ず、1960年代の初め頃はクラブに出入りするカメラマンの仕事をやっていたという。そんな彼に成功へのチャンスが訪れたのだ。このインタビューでは、戸惑いながらも今まで果たせなかった成功への道を期待する彼の心の中を窺い知ることが出来る。

その後、シカゴ・ブルース・オールスターズとしてのツアーや、1970年にアドヴェントに対し、フィリップ・ウォーカー・バンドと共に異色のアルバムを作ったり、ロバート・ロックウッド Jr.との双頭アルバムを作ったりもしたが、1970年代以降の彼は一貫して弾き語りのスタイルを貫き、自ら「キング・オブ・デルタ・ブルース」と称し「ロバート・ジョンソンの継承者」という肩書きを背負って音楽活動を続けた。先のインタビューを読むと、自分からその役を演じたというよりも、音楽産業によってそのような「売られ方」をされたのではないかと私は思う。
そのことに対し、一方では絶賛され(でなければ10枚以上もの弾き語りアルバムは発売されなかったであろう)、他方では冒頭に書いたように苦言を呈されることになる。

1950年代に素晴らしい録音を残したにも関わらず、それらは富も名声ももたらさなかった。弾き語りでロバート・ジョンソン・ナンバーを歌う彼は、最低でもそれで生活できるだけの金を手にし、世界各国のフェスティバルに招待された。
しかし、「キング・オブ・デルタ・ブルース」という看板は、本当に彼を幸せにしたのであろうか。既に本人が天国に召された今となっては、その答えを求めることは出来ない。

ジョニー・シャインズは1992年4月20日、アラバマ州タスカルーザで亡くなった。
その7ヶ月前の1991年7月、スミソニアン財団の主催で「スミソニアン・フォークライフ・フェスティバル」という催しが、ロバート・ジョンソンの業績を記念して行われた。このコンサートに参加したシャインズは、ロバート・ロックウッド Jr.らと共にロバート・ジョンソンの時代を「再現」している。本人の衰えは隠しようもなく、トレードマークである朗々とした声も出ていない。
しかし、フィールド・ハラーや子供の戯れ歌、物売りの掛け声などを披露する彼は、1970年代以降の弾き語りアルバムに見られる「わざとらしさ」が影を潜め、「商売」と関係ないところで実に生き生きとしていると感じるのは私だけだろうか。

このコンサートの模様は「トリビュート・トゥ・ロバート・ジョンソン」(SONY Records SRCS 5983)として発売されている。

A Tribute To The Robert Johnson Era
(SONY Records SRCS 5983)


Johnny Shines Discography 1946 - 1970

Johnny Shines
V/g with poss Big Bill Broonzy, g; unk d. Chicago, 24 Feb 1946
1.Tennessee woman blues [Testament LP 2207] (A)(B)(C)
2.Delta pine blues [Testament LP 2207] (A)(B)(C)
3.Ride, ride mama [Testament LP 2207] (A)(B)(C)
4.Evil-hearted woman blues [Testament LP 2207] (A)(B)(C)

Shoe Shine Johnny
V/g with Little Walter,hca; Jimmy Rogers,g; Big Crawford,b. Chicago, 23 Oct 1950
5.Joliet blues [Chess 1443] (A)(D)
6.So glad found you [Chess 1443] (A)(D)

Johnny Shines
V/g with Moody Jones,g -2; Alfred Elkins,b -1; unk d -2. Chicago, 28 Apr 1952
7.Ramblin' -1 [JOB 116] (E)(F)(R)(V)
8.Fish tail -1 [Flyright LP 563] (E)(F)(V)
9.Cool driver -2 [JOB 116] (E)(F)(R)(V)
10.Ain't doin' no good -2 [Flyright LP 563] (E)(F)(V)

Sunnyland Slim
V/g with Sunnyland Slim,p; J.T. Brown,ts; J.B. Lenoir,g; Moody Jones,b; Alfred Wallace,d. Chicago, 12 Jan 1953
11.Living in the white house [Constellation LP 6] (G)(S)(V)
12.Please don't [Constellation LP 6] (G)(T)(V)
13.Please don't [P-VINE CD 2176] (G)(V)

Johnny Shines
V/g with Walter Horton,hca; unk, b. Chicago, 22 Jan 1953
14.Evening shuffle [P-VINE CD 2176] (G)(V)
15.Evening shuffle [P-VINE LP 705] (E)(F)(G)(V)
16.Evening Sun [JOB 1010] (E)(F)(G)(U)(V)
17.No name blues [P-VINE LP 705] (E)(F)(G)(V)
18.Brutal hearted woman [JOB 1010] (E)(F)(G)(U)(V)
19.Gonna call the angel [P-VINE LP 705] (E)(F)(G)(V)
20.Gonna call the angel [P-VINE LP 705] (E)(F)(G)(V)

The Johnny Shines Blues Band or The Johnny Shines Band
V/g with Walter Horton,hca(except -1); Floyd Jones,b; Frank Kirkland,d. Chicago, Dec 1965
21.Dynaflow -1 [Vanguard LP (7)9218] (H)
22.Black spider blues [Vanguard LP (7)9218] (H)
23.Layin' down my shoes and clothes [Vanguard LP (7)9218] (H)
24.If I get lucky [Vanguard LP (7)9218] (H)
25.Mr. Boweevil -1 [Vanguard LP (7)9218] (H)
26.Hey, Hey [Vanguard LP (7)9218] (H)

Johnny Shines
V/g with Walter Horton,hca, v -1; Otis Spann,p; Lee Jackson,b; Fred Below,d. Omit hca -2; p-3; d -4. Chicago, Jun 1966
27.Rollin' & Tumblin' -2.3 [Testament LP 2212] (I)
28.Trouble is all I see [Testament LP 2212] (I)
29.Mr. Tom Green's farm -2.3.4 [Testament LP 2212] (I)
30.Mr. black mare [Testament LP 2212] (I)
31.What Kind Of Little Girl Are You? [Testament LP 2212] (I)
32.So cold in Vietnam -2.3 [Testament LP 2212] (I)
33.Sweet home chicago [Testament LP 2212] (I)
34.Walkin' blues -2.3 [Testament LP 2212] (I)
35.Black panther [Testament LP 2212] (I)
36.Two trains runnin' -2.3 [Testament LP 2212] (I)
37.You don't have to go [Testament LP 2217] -2 (J)
38.Till I made my tonsils sore [Testament LP 2217] -2 (J)
39.Worried life blues [Testament LP 2217] -2 (J)
40.I want to warn you [Testament LP 2217] -2 (J)
41.G.B. blues [Testament CD 5015] (J)

V/g with Walter Horton,hca; Otis Spann,p -1; Willie Dixon,b; Clifton James,d. Chicago, 10 Jun 1968
42.Pipeline blues [Blue Horizon LP 7-63212] (K)
43.Solid gold [Blue Horizon LP 7-63212] (K)
44.From dark 'til dawn [Blue Horizon LP 7-63212] (K)
45.I will be kind to you [Blue Horizon LP 7-63212] (K)
46.Last night's dream [Blue Horizon LP 7-63212] (K)
47.Baby don't you think I know [Blue Horizon LP 7-63212] (K)
48.I don't know [Blue Horizon LP 7-63212] (K)
49.Black panther [Blue Horizon LP 7-63212] (K)
50.I had a good home [Blue Horizon LP 7-63212] (K)
51.Mean fisherman [Blue Horizon LP 7-63212] (K)

V/g with Walter Horton,hca; Luther Allison,g; Prince Candy,b; Bill Brown,d. Los Angeles, Jan 1969
52.Hello central [Testament LP 2217] (J)
53.Sneakin' and hidin' [Testament LP 2217] (J)
54.Sneakin' and hidin' Part 2 [Testament CD 5015] (J)
55.Fat mama [Testament LP 2217] (J)
56.I cry, I cry [Testament LP 2217] (J)
57.I cry, I cry (alt. take) [Testament CD 5015] (J)
58.If it ain't me [Testament LP 2217] (J)

Chicago Blues All Stars
V/g with Sunnyland Slim,p; Willie Dixon,b; Clifton James,d; Shirley Dixon,tamb. Chicago, May 1969
59.Lonesome bedroom blues [Spivey LP-1011] (L)

Chicago Blues All Stars
V/g with Sunnyland Slim,p; Walter Horton,hca; Willie Dixon,b; Clifton James,d. Cologne (G), 1 Jul 1969
60.Fat mama [MPS LP 15.244] (M)
61.See see rider [MPS LP 15.244] (M)
62.I love the world [MPS LP 15.244] (M)

Johnny Shines
V/g with Shaky Horton,hca -1; Sunnyland Slim, v -2/p(except -1); Big Joe Williams,v -2/kazoo -3; Honeyboy Edwards,g -1; Mike Stewart,g. Chicago, Sep 1969
63.Two long freight trains [Adelphi LP 1005] (N)
64.As long as the world stands -3 [Adelphi LP 1005] (N)
65.Evening sun -3 [Adelphi LP 1005] (N)
66.For the love of Mike -1 [Adelphi LP 1005] (N)
67.Poor man's tonic -3 [Adelphi LP 1005] (N)
68.Bye bye baby -2 [Adelphi LP 1005] (N)

V/g. Altadena, Ca, 11 & 17 Nov 1970
69.Standing at the crossroads [Testament LP 2221] (O)
70.Milk cow's troubles [Testament LP 2221] (O)
71.Death hearse blues [Testament LP 2221] (O)
72.Drunken man's prayer [Testament LP 2221] (O)
73.Hoo-doo snake doctor blues [Testament LP 2221] (O)
74.It's a lowdown dirty shame [Testament LP 2221] (O)
75.How long [Testament CD 5022] (O)
76.Crying black angel [Testament CD 5022] (O)
77.Down in spirit [Testament CD 5022] (O)
78.Your troubles can't be like mine [Testament LP 2221] (O)
79.Kind-Hearted woman [Testament LP 2221] (O)
80.Baby sister blues [Testament LP 2221] (O)
81.My rat [Testament LP 2221] (O)
82.Don't take a country woman [Testament LP 2221] (O)
83.King-Hearted woman (alt. take) [Testament CD 5022] (O)
84.Death hearse blues (alt. take) [Testament CD 5022] (O)
85.Crucial Moment [Testament CD 5021] (P)

V/g with David Ii,b; Mat Dove,p; Philip Walker,g; Charles Jones,b; Murl Downey,d. V/g only -1. Los Angeles, Dec 1970
86.Give my heart a break [Advent LP 2803] (Q)
87.Too lazy -1 [Advent LP 2803] (Q)
88.Moaning & groaning [Advent LP 2803] (Q)
89.Just a little tenderness [Advent LP 2803] (Q)
90.I know the winds are blowing -1 [Advent LP 2803] (Q)
91.Just call me [Advent LP 2803] (Q)
92.My love can't hide [Advent LP 2803] (Q)
93.Skull & crossbones blues -1 [Advent LP 2803] (Q)
94.Vallie Lee -1 [Advent LP 2803] (Q)
95.Can't get along with you -1 [Advent LP 2803] (Q)
96.Have to pay the cost [Advent LP 2803] (Q)
97.Ramblin' [Hightone CD 8028] (Q)
98.Doctor painless [unissued]

(A) Chicago Blues vol.1 (Document DOCD-5270)
(B) Chicago Blues : The Beginning (Testament T-2207) [LP]
(C) Okeh Chicago Blues (EPIC ESCA-7503-4)
(D) Drop Down Mama (MCA Chess MCD-93002)
(E) Robert Jr. Lockwood & Johnny Shines : Sweet Home Chicago The JOB Sessiones 1951-1955 (P-VINE PCD-24051)
(F) Johnny Shines & Robert Lockwood (Paula PCD-14)
(G) Johnny Shines, John Brim & Floyd Jones : Original JOB Recordings, 1951-53 (P-VINE PCD-2176)
(H) Chicago Blues Today vol.3 (Vanguard VMD-79218)
(I) The Johnny Shines Band (Testament TCD-5002 / P-VINE PCD-5565)
(J) Johnny Shines with Big Walter Horton (Testament TCD-5015 / P-VINE PCD-5586)
(K) Last Night's Dream (Sire 45285)
(L) The All Star Blues World (Spivey 1011) [LP]
(M) Loaded With The Blues (MPS LP 15.244) [LP]
(N) Really Chicago's Blues vol.1 (Adelphi AD-1005) [LP]
(O) Standing at the Crossroads (Testament TCD-5022)
(P) Bottleneck Blues (Testament TCD-5021 / P-VINE PCD-5576)
(Q) Johnny Shines with Philip Walker (Hightone HCD-8028 / P-VINE PCD-2103)
(R) Chicago Slickers 1948-1953 (Nighthawk 102) [LP]
(S) Chicago Slickers vol.2 1948-1955 (Nighthawk 107) [LP]
(T) Windy City Blues 1935-1953 (Nighthawk 101) [LP]
(U) On The Road Again (Muskadine 100) [LP]
(V) Evening Shuffle The Complete J.O.B. Recordings 1952-53 (Westside WESM 635)

(2002年1月9日記)

Special Thanks to Ikuyo Tanabe


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