The Young Guns

Happy Go Lucky
(SCANA Records SCANACD-8544)

  1. Happy Go Lucky Boy
  2. Alone As I Am
  3. Mess Around
  4. Mama Told Me
  5. Shes An Upsetter
  6. Let It Go
  7. I Dream About My Baby
  8. I Don't Know What To Do
  9. Someway, Someday
  10. Cold In My Soul
  11. O My Boogie
  12. Don't You Listen To Him
  13. Uno Mas
  14. Driftin Man

オフィシャル・サイトで試聴できます。


スウェーデンから良質のブルース・アルバムを送り出しているCeePeVee RecordsのオーナーClaes Parmland氏からメールが来た。

「The Young Gunsを知ってるか?スウェーデンの若手バンドで、今一番Hotなバンドだ。彼らの2ndアルバムを送るから聴いてみてくれ!」

送られてきたCDは、「Happy Go Lucky」というタイトル。脳天気という意味だ。基本的にはギター2本にベースとドラムの4人編成だが、曲によってキーボードやホーンが入る。
出てきたサウンドは、まさに"Happy Go Lucky" !
アメリカ西海岸風のサウンドに、時折混じるマイナー系スロー・ブルースやソウルフルなチューン。この辺はSven Zetterbergの影響が大きいと感じるが、全体的なサウンドは、スウェーデンの超人気バンドKnock-out Greg and Blue Weatherを彷彿させる。そのKnock-out GregもSven Zetterbergに影響を受けており、この辺の「師弟関係」も非常に面白い。

The Young Gunsは、1998年にEmil ArvidssonとDaniel Kordeliusという二人の青年がジャム・セッションで出会ったことから始まった。オーティス・ラッシュやアルバート・キングらのレコードを聴き研究を始め、多くのスウェーデンのバンドとジャム・セッションを重ねていくことにより、彼らのサウンドを作り出していった。
そして、2001年に1stアルバムの「Blue Tango」を発表。EmilとDanielの二人は若干22歳のことであった。


特筆すべきは、4曲を除いて全てオリジナルで固められていると言うこと。前作では、Sven Zetterberg等のゲスト参加もあったが、今作ではより自信を深めオリジナルで勝負する彼らの姿が伺える。
時折スライドを弾きながら、ブギをシャウトするDanielに、ディープなヴォーカルを武器にスルー・ブルースやソウル・チューンを得意とするEmil。対照的な二人が適当なコントラストをつけ、聞き飽きることは全くない。

年間200本以上のギグに、フェスティバルへの出演で既に先輩たちと並ぶ人気者へと成長したThe Young Guns。
20代前半でこんなにもクオリティーが高いアルバムを発表するのだから、Claes Parmland氏が「これからのスウェーデン・ブルース・シーンを背負って立つグループだ」というのも大げさではない。
これからの活躍が楽しみな奴らだ。

2003年作品


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