「どうか、どうかその人の無礼をお許し下さい。私も見知らぬ人から暴言を吐かれた事が何度もありますが、苦しんだあげく許す道を選びました。どんな状態でも、その瞬間は無理でも、やはり私は愛して行こうと決めました」 私が、見ず知らずの人から汚い言葉で罵倒され心を痛めてた時に、タケゾーはこんなメールをくれた。彼からのメールには、いつも励まされる。忘れかけていた大切なことを思い起こさせてくれる。 タケゾーと出会ったのは、去年 (2002年) の春だっただろうか。どうして知り合ったのかも良く覚えていない。ただ、彼がリーダーを務めるバンド ZEAUX のサイトで、彼の歌を初めて聴いた時に、言いようもない衝撃を受けたことは鮮明に覚えてる ( こちらのページの SAMPLE MP3s をクリックしていただくと、聴くことが出来ます )。とんでもなく説得力のある歌声に圧倒され、しばし呆然としてしまったほどの体験であった。 そのタケゾーが、記念すべきファーストアルバムを発表した。 10代の頃、俺たちみんなが感じていた、どうしようもない焦燥感や切なさ。オーティス・レディングやジョン・レノンの曲を聴いて奮い立った高揚感。ちょっと大人になっても、忘れてはならないときめき。 頭ではなく、心で聴いていただきたいアルバムだ。 - 江戸川スリム
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