The Matthew Skoller Band
"Bone to Pick With You"
(Tongue 'N Groove Records)

  1. Love Her Don't Shove Her
  2. Bone To Pick With You
  3. Turn To Me
  4. Can't Get Enuff Of Nothin'
  5. How Long Can a Fool Go Wrong?
  6. If Love Ain't So Bad
  7. Dangerous Game
  8. Some Thing Will Happen To You
  9. Talk is Cheap
  10. Bad Bed Bugs
  11. Easy

試聴は、こちら


シカゴのハーピスト、マシュー・スコラーの1stアルバム。2ndアルバムの方は一足お先にapple Jamさんで好評発売中だ。
全体的な作りは2ndの方に軍配が上がるが、このアルバムの価値を高めているのは、シカゴでも5本の指に入るといわれている名ギタリスト、カルロス・ジョンソンがゲストで参加をしているということだ。
カルロスは元SOBsのギタリストで、ヴァレリー・ウェリントンと共に来日経験もある。そのプレイはディープなブルース・フィーリングを持ちつつ、ジャズのフレイヴァーとファンキーさをちりばめた、まさにオリジナリティ溢れるもの。私は初めて彼のプレイを観たときに、ベンドのタイミングの素晴らしさや多彩なコードワークに鳥肌が立ってしまった。
しかし、それほどの才能の持ち主である彼であるが、その録音は余りも少なすぎる。私の把握している限り、本作と彼の2ndである「The Matthew Skoller Band/Shoulder To The Wind」(Tongue 'N Groove Records)、「The SOBs/Where's My Money?」(Evidence ECD 26069-2)、「Son Seals/Bad Axe」(Alligator ALCD 4738)、「Valerie Wellington/Life in the Big City」(GBW -002)位のものではないだろうか。
本作は、彼自身が「非常に満足している」とマサ原谷氏に語った通り、彼の個性的なギター・プレイを楽しむことが出来る。惜しいのはたったの3曲のみしか参加していないことだが、スロー・ブルースでのディープなスクィーズ(彼はアルバート・キングやオーティス・ラッシュの様に右手用のギターをそのまま左手に持ち替えて演奏している)、ファンキーな曲での見事なコード・ワークを余すとこなく捉えている。
肝心のマシューだが、コットンやウォルター・ホートンの曲をやってはいるものの、オリジナル曲を中心に勝負しているのは2ndと同様。全体のサウンドを楽しむというスタンスで聴くべきであろう。
1996年作品

入手先

日本では、apple Jamさんが、販売を行っています。

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Blues Harmonica Wizard Matthew Skoller


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