Masa Haratani and Ekoda Blues Boys !
"Real Love"
(EBB Music EBB-001)

  1. Remember M.J.
  2. A Real Mother For Ya
  3. I'm Missin' You
  4. Engine Number 9
  5. The Morning Sunrise
  6. Let It Roll
  7. No, No, Darlin'
    - 愛しい人へ -

    マサ・ハラタニ (Vo. & G.)
    今ブー (Dr. Chorus)
    前田シンヂ (B. Chorus)
    金子雄太 (Organ on 1.3.5.)
    Nejiko (Chorus on 6.)


マサと初めて知り合ったのは、インターネット上でのことであった。ブルース・メーリング・リストで、シカゴの敏腕ギタリスト、カルロス・ジョンソンのネタを振ったら、すぐに反応して来たのがマサだった。
当時は、日本でもカルロスのことを話題にする人はそう多くはなかった。マサも何度かカルロスの事をポストしたが、反応がなかったとのことだった。彼は、1997年にシカゴに渡り、武者修行をしてきた。その際にカルロスにはずいぶん御世話になり多くのことを学んだという。
そのマサがリーダーを務める「江古田ブルース・ボーイズ!」のギグを見るチャンスを得たのは、そんな出会いがあって間もなくのことであった。
場所は東京の下町の門前仲町。なんと彼は、カウンター席しかない小料理屋の厨房でギターを弾いていた。私は、歯切れの良い彼のカッティングを聴いて舌を巻いた。今ブーと前田シンヂの鉄壁のリズム隊にも唸らされた。「日本にもこんなヤツらがいたのか!」とビックリさせられた。

そんな彼らが、完全自主制作で1stアルバムを完成させた。
「100%自分たちの演りたいことだけ」とは、ライナーでの彼自身の言葉。まさにその言葉を裏付けるように、自由に、そして楽しんで演奏する彼らの姿が刻み込まれた作品に仕上がっている。全体の構成は、アップテンポの曲にスローのバラードが挟まるという作りになっている。そこで気が付いたのだが、マサのオリジナルの4曲中3曲がバラードだった。ひょっとしてマサってロマンチスト?

アルバムは軽快なインストで幕を開ける。ゲスト参加の金子雄太のオルガンの好サポートも光るが、何よりマサ自身のギターが歌っている!素晴らしいコンビネーションのリズム隊があるからこそ、マサが安心してプレイできるのだろうが。
続く、ジョニー・ギター・ワトスンの"A Real Mother For Ya"で、マサは歌を披露する。実はギグを拝見した際に、歌がちょっと弱いかなと感じていたのだが、2年の間にずいぶん成長したというのが率直な感想だ。

最後に収録された日本語のオリジナルで新境地を見せるが、The Sons Of Bluesの"Are You Serious"的な展開を見せるエンディングのギターソロを、もうちょっと聴きたかった。いや、この曲だけに限ったことではない。心地よいリズムに乗り、歌いまくるマサのギター。彼らのプレイをもっと聴きたい!と感じさせる素晴らしいアルバムだ。

心の中を、シカゴの風が吹き抜けていった....。

2001年作品


入手先

江古田ブルース・ボーイズ!のライブ会場で販売しています。
また、apple Jamさんでも販売しています。
通販も行います。

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マサ・ハラタニ & 江古田ブルース・ボーイズ !
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