Tribute to Dave Myers

(2001年2月23日記)


最初に「デイブ・マイヤーズのトリビュートをやるんだって?」と言う話を聞いたのは、確か去年の12月でした。ぼくは、「デイブさんは、左足は無くしたかもしれないけど、まだまだ元気でしたよ」と答えていたものです。それが、誰が言い出したのか、本当に実現するとは。つい1週間前までは、ぼくも知りませんでした。それも、キングストン・マインズでしょ...(笑)。ぼくも今まで幾つかのイベントに参加しましたが、これ位、信じ難い話もありません(笑)。ここで出会った何人かの顔見知り達は、みんな声を揃えて「お前は、何年振りにここへ来たんだ?俺は、このクラブへ来るのは、もう10年振りだよ(笑)」とか話し合っています(笑)。

今夜のキングストン・マインズでは、スペシャル・イベントと言う事で、ステージは一つだけ。6時間にも及ぶラジオ生中継と言う事です。ぼくが店に着いたのが、9時半頃でした。観客数はほぼ満員で、100人位でしょうか。大盛況です。すでに演奏は始まっており、ステージでは、このクラブにレギュラー出演しているチャーリー・ラブ & シルキー・スムース・バンドが景気付けに観客を煽っていました。そろそろ、デイブさんの登場なのか、このクラブでMCを担当する、フランクさんが、デイブさんを促して、ラジオ中継の始まりです。しかし、去年にデイブさんに挨拶した時は、元気ピンピンでしたが、それから半年も経たないのに、とてもやつれて疲れた感じに見えました。きっと、次から次にやって来る、大勢の関係者やファンに話かけられ、記念写真をせがまれて気疲れしているのでしょうか?

デイブさんは、今夜集まってくれた人たちに短い挨拶をした後、何気なく「リコンシダー・ベイビー」のイントロをギターで弾き始めました。つい5分前の大音量とは打って変わって、ずっと音量を絞っています。静かにギターのトーンが、店全体に染み込んで行くようなプレイです。バンドは、ギターにジミー・ジョンソンさんとチャーリー・ラブさん。ドラムにBJ。彼はこのクラブのセキュリティーでもあります。ベースプレイヤーの名前は、判りませんでしたが、テール・ドラッガーさんと子供の頃からの知り合いだそうです。
曲が進むに連れてバンドが伴奏を始めます。しかし、デイブさんは曲の途中でいきなり演奏を止めてしまいました。バンドも演奏をやめた時、デイブさんは「今夜は、俺の好きなようにやらせて貰うよ(笑)。一人でやらせてくれ」と観客に話かけました。それから、又、イントロから弾き始めました。暫くして「この方が、(音が)いいだろ?どうだい?」と、観客にまた話かけました。観客は大喜びです。
この後「キー・トゥー・ザ・ハイ・ウェイ」などダウン・ホームな曲が続きました。その間、ステージの上で、デイブさんの伴奏が出来たのはBJとベースプレイヤーだけでした。ギターの二人は、ギターを肩に掛けたまま身動きもせずにいました。

デイブさんが3曲程演奏した後、今度はジミー・バーンズさんを加えて、ジミー・ジョンソンさんが「スリル・イズ・ゴーン」など3曲歌い、バンドの入れ替えになりました。こうして、9時から始まり、夜中の3時半まで、集まったミュージシャン達の演奏が、入れ替わり、立ち代りノン・ストップで続きます。しかし、良く集まったものです(笑)。
ビリー・ボーイ・アーノルド、エディ C. キャンベル、ジミー・ジョンソン、サン・シールズ、ルリー・ベル、リトル・ボビー、エルモア・ジェームス Jr.、リトル・アーサー、ハモニカ・ハインズ、デイブ・スペクター、エディ・テイラー Jr. & ラリー・テイラー、ジョン・マクドナルド、ジョディー・ウィリアムス、ジミー・バーンズ、ニック & ジョー・モス、ジェシー・フォーチューン、ロッキン・ジョニー、ボブ・ストロージャー、ジェームス・ウィラー、ジミー・リー・ロビンソン、サミー・フェンダー、テイル・ドラッガー、マシュー・スコアラー、ロブ・ストーン、ツイス・ターナー etc...。
ここで挙げたミュージシャンの他にも、サイドマンとして参加した大勢のミュージシャン達もいました。又、たくさんの有名、無名プレイヤー達が、顔を見せていましたが、その殆どは演奏することさえ出来ませんでした。又、プロデューサーやブルース関係者やプレス関係の人達も入れると大変な数になります。これも全て、デイブ・マイヤーズさんの人柄と言う事になるのでしょう。デイブさんには、いつものように元気になって貰いたいものです。

昔、デイブさんによく言われました「お前、俺の言った事は、守ってるか?タフなハモニカ吹きになりたいんなら...」と(笑)。


Photo Gallery

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Jimmy Johnson 1


Jimmy Johnson 2


Johnson & Burns 1


Johnson & Burns 2


Jimmy Burns


Eddie C. Campbell 1


Eddie C. Campbell 2


Jesse Fortune


Tail Dragger 1


Tail Dragger 2


Lurrie Bell 1


Lurrie Bell 2


Billy Boy Arnold 1


Billy Boy Arnold 2


Billy Boy Arnold 3


Charlie Love 1


Charlie Love 2


Dave & Son Seals


Little Bobby 1


Little Bobby 2


Sammy Fender


Elmore James Jr. 1


Elmore James Jr. 2


Elmore James Jr. 3


James Wheeler 1


James Wheeler 2


Jimmy Lee Robinson 1


Jimmy Lee Robinson 2


Wheeler & Robinson 1

Wheeler & Robinson 2


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