The Blues Jumpers with Haywood Gregory
Livin' Like a King

  1. Livin' Like a King
  2. Jubilee
  3. Room at the Top
  4. Hitman
  5. I Would be a Sinner
  6. Don't Mess with Me
  7. Big Town Blues
  8. Jim Beam, Jack Daniels & Old Grandad
  9. Data Access Blues
  10. Harley
  11. Rock Savoy Rock
  12. Mississippi Steamboat


「スウィング・バンドがブームだ」と言われてから、どれぐらい経ったであろうか。ヌーベル・スウィング、ネオ・スウィングと経て、今はスウィング・ロックと言うのだそうだ。
「どうせ一過性のブームでしょ」と高をくくっていた私は、この手のバンドのアルバムを聴いたことがない。だいたい「スウィング・ロック」だなんて言葉から、音のイメージが湧いてこないのだ。

ところが、先日ニューヨークのプロモーターを名乗る人物からメールが届いた。
「ブルース・ジャンパーズがヘイウッド・グレゴリーをシンガーに迎え、ニュー・アルバムを発売します。プロモーション・パッケージをお送りしますので、是非リンクに加えて下さい」と書いてある。約1ヶ月後に届いたパッケージは、ジャケット無し、資料無し、ディスクのみという味気ないもの。これが私と「スウィング・バンド」との初めての出会いであった。

ブルース・ジャンパーズは、1997年にデビュー・アルバムを発売し、ニュー・ジャージーをベースに精力的に活動してきた。今まで2枚のアルバムを発売し、今回の「Livin' Like a King」が3枚目のアルバムとなる。
先任者のエルディリッジ・テイラーが喉の問題からバンドを脱退し、後任ボーカリストに迎えられたのがヘイウッド・グレゴリーである。7歳の時から教会で歌い始め、ニューヨークのソウル/ジャズ/ブルース・シーンでは、そこそこ有名な人らしい。主な共演者にブルース・スプリングスティーンやカール・パーキンスをあげているが、いかにもニューヨークらしいというか、いかがわしさを感じさせる。
ところが、このグレゴリー氏がなかなか良い。特に特徴のあるシンガーとは言えないが、力の抜け具合がスウィンギーなサウンドにマッチしている。バンドもタイトでなかなかの好演。何よりも「こんなの好きなんです!」っていう雰囲気が伝わってきて、聴いていて気持ちがいい。
選曲もオリジナルからルイ・アームストロング、アンドリュー・ティブス、フェントン・ロビンソン、ハウリン・ウルフと幅広い。アレンジも格好良く、ジャンプ/ジャイヴそしてバラードの美味しいとこ取りと言った感じだろうか。

う〜ん、これがスウィング・バンドなるものか。今まで見向きもしないで損した気分だ。他のスウィング・バンドと聴き比べたことがないので、このバンドが傑出しているのかどうかも判らない。これをきっかけにシカゴのマイティー・ブルー・キングスでも聴いてみるか。

2001年作品


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