こりゃまた面白いアルバムがスウェーデンから届いた。Cee Pee Vee RecordsのオーナーでBlues Down
Townのギタリストを務めるClaes Parmland氏がエグゼクティブ・プロデューサーとなり、2002年12月、2003年5月及び2003年6月と3回に渡ってレコーディングされたセッションを収めたコンピレーションだ。Claes氏はプロデュースの他にギター、アレンジ、ミックスの他に写真撮影まで行う大活躍。
コンセプトとしては2004年にCee Pee Vee Recordsからリリースされた「Back To Their Roots」に通じるものがあるが、今回は普段は裏方として活躍しているミュージシャンにスポットライトをあてたもの。
フロント・ミュージシャンは、
Anders Lewen (Sven Zetterberg Band / Knock-Out Greg & Blue
Weather)
Jonas Goransson (Knock-Out Greg & Blue Weather / TRICBAG)
Anders Karlsson (Blue Hammer / Crawfish Cook)
Marino Valle (Marino & The King Five)
Joakim Barcheus (Mercury Bluesband / TRICBAG)
Daniel Kordelius (Danny & The Cappers / The Young Guns)
Tobbe Eliasson (Knock-Out Greg & Blue Weather / Sven Zetterberg
Band)
Harmonica Henry (Harmonica Henry & the Bluesrockers)
Emil Arvidsson (The Young Guns / Emil & The Ecstatics)
更には、バックアップ・ミュージシャンとして、
Marcus Andersson (Knock-Out Greg & Blue Weather)
Lennart Fagerstrom (Blues Down Town)
Magnus Rydh (Howlin' Hawk & The Leftovers / Little Thomas
& the Pinetoppers)
Claes Parmland (Blues Down Town / Little Thomas & The Pinetoppers)
Alf sstlund (Fatboy)
Urban Hed (Knock-Out Greg & Blue Weather)
Jakob Norgren (Big Band Splash / Danny & The Cappers)
Ulf Sandstrom (Jump 4 Joy)
Michael Johansson (Blue Hammer / Marino & The King Five)
Andrea Angstrom-Resch (Red Rooster Revisited)
らが参加をしている。
地味ですね。
リーダー作を出しているのは、Harmonica HenryとMarino Valle、そしてThe Young Gunsの二人のみ。ブルースだけではなく、ジャズやビッグバンド、ロカビリー・バンドなど、ルーツ・ミュージックをこよなく愛するスウェーデンの裏方ミュージシャンが大集合といった趣だ。
例えば(1)のメンバーを見ると、Knock-Out Greg & Blue Weatherからギターとサックス、The
Young Gunsからギター、Blues Down Townからベース、Blues Hammerからドラムスといった布陣。地元スウェーデンではさぞかし話題になっていることだろう。
ブルース、ジャンプ、ジャズ、R&B、ソウル。
シカゴからニューオリンズ、西海岸からメンフィスへ。
マディ・ウォーターズからマジック・サム、ジョー・ヒル・ルイスからピー・ウィー・クレイトン。
普段は聴くことができない裏方ミュージシャンによる趣味丸出しのアルバム。
Cee Pee Vee Recordsのアルバム全てに当てはまることだが、アメリカのルール・ミュージックへの深い愛情を感じられる佳作だ。
2005年作品
Buy Now ! Buy Now ! Buy Now
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入手先
Pacific Blues
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